人事委員会ブログ(令和4年6月3日)獣医師の仕事にやりがいを感じる瞬間
今日は大好きなみぃこちゃんがセンターから卒業しました。みぃこちゃんは三毛猫の女の子、3月に車にひかれ負傷してセンターにやってきました。推定10歳以上のお婆ちゃんで猫風邪の後遺症か両目とも塞がりぐったり、とても新しい飼主さんを探す状態ではなかったのですが、彼女は人が大好きで具合が悪い中でも治療のために触るとゴロゴロすり寄ってくるのです。こんな良い子絶対に新しい猫生を送ってほしい!と思い譲渡対象とすることに決めました。
ホームページに掲載して2ヶ月以上経過してしまいましたが、ついにみぃこちゃんを家族にしたいという方が!今までの経緯や健康状態を聞いた上で彼女を受け入れてくれることに。飼主さんは早速動物病院で健康診断を受けさせて、大事に育てますといっていただき、みぃこちゃんはセンターから卒業していきました。
彼女のような今まで風邪をひいても怪我をしても適切な治療を受けることもできなかった動物が大切にしてくれる方の家庭で幸せに暮らせるようになること、今の仕事をしていて1番やりがいを感じる瞬間です。
申し遅れましたが私は新潟県動物愛護センターの獣医師として勤務しています。センターはみぃこちゃんのような負傷したり、様々な事情で飼主さんが飼うことができなくなった犬猫を保護し新しい飼主さんに譲渡したり、県民の皆様に動物の正しい飼い方や接し方、動物を愛することの素晴らしさをお伝えする施設です。
県職員の業務はなかなか明確な結果が現れないものが多い中で、この仕事は頑張ればその分「動物の命」や「県民の笑顔」が返ってくるものです。現に新潟県の犬猫の殺処分数はこの10年で約8割も減少、反対に譲渡数が倍増しており、私は日本一動物に優しい県であると思っています。
早いもので県職員になり10年が経過しました。私が所属する福祉保健部には38名の獣医師が働いています。保健所では犬猫の対応に加え飲食店や食品工場を監視・指導し、食中毒などの発生を防止し、食の安全安心を支えています。
食肉衛生検査所では唯一獣医師にしかできない「と畜検査」、「食鳥検査」により食肉の衛生を確保しています。ここでは獣医大で学んだ微生物検査、病理検査、生化学検査、PCR検査などの検査技術を発揮することができます。そして保健環境科学研究所ではより高度な検査を行い、このコロナ禍においても重要な役割を担っています。獣医師=動物のお医者さんというイメージが大きいと思いますが、私たち福祉保健部の獣医師は人の生命に大きく影響する食の分野をはじめ、様々な公衆衛生分野でも活躍しており陰ながら人々の生活を支えています。
固い話になってしまったので、最後に私のかわいい愛犬キャンティーの話をしますね。キャンはセンターで毛がハゲハゲボロボロの状態で保護された迷子犬で推定12歳以上のM・ダックスおばあちゃんです。当時はおせじにもかわいいとは言えなかったのですが、性格がとてもよく家族になることにしました。人懐っこく、他の犬とも喧嘩をしないのでふれあい教室等、センターのスタッフとして活躍しています。病気も見つかって相変わらず毛は薄く寒がりなのですが、毎日かわいいお洋服を着せて一緒に同伴出勤しています。今ではキャンがいない生活なんて考えられない!キャンも私と家族になって幸せだよね?と信じています。笑
これからもキャンやみぃこちゃんのように幸せな第二の犬猫生を送れる動物達のため、行政獣医師として日々奮闘したいと思います。行政獣医師職が人や動物のお役に立ち、とてもやりがいのある仕事だということが伝わったでしょうか?ぜひぜひ新潟で私たちと一緒に働いてみませんか?皆さんからの応募をお待ちしています!
6月20日(月曜日)まで獣医師職を募集中です!
👉新潟県職員(獣医師)採用選考考査申込はこちらから
さらに詳しく知りたいという方はぜひホームページをご覧ください。
👉新潟県動物愛護センターホームページはこちらから
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採用担当より
いかがでしたか?
前回に引き続き、専門職のご紹介でした。今回は、新潟県動物愛護センターで働く獣医師職員からブログを書いてもらいました!
正直、私も知らなかった行政獣医師という仕事の一部を知ることができ、大変勉強になりました。犬猫、そしてその家族の幸せのために仕事をし、直接『笑顔』を見ることができるのはとても素敵ですね。
次回も引き続き、獣医師職のご紹介をしますのでお楽しみに!
さて、6月に入りだんだんと暑くなってきましたね。県職員採用試験(大学卒業程度)の受験予定の皆さんは勉強で忙しい毎日と思われますが、体調を崩さずにラストスパート頑張ってください!応援しています😊