働き方の多様性を知る!上越キャリア勉強会が開催されました。
「自分の夢を叶えるためには、地元・上越から出るべき?」
「このまま上越にいて、やりたいことって見つかるの?」
「そもそも上越にはどんな大人がいるんだろう...。」
そんな悩みや疑問を持つ上越の学生を対象に、”上越でのキャリア” をテーマとした勉強会&交流会が上越の民間スタートアップ拠点『Furusatto(フルサット)』内、フルサットアップスで開催されました。
定員を超える15名の参加者のうち、11名が学生という、学生をターゲットにしたイベントはどんな内容だったのでしょうか?
イベント概要
日時:2022/10/29 (土) 14:00 - 15:30
場所:フルサットアップス(新潟県上越市大和5丁目1−5 フルサット内)
参加対象:上越市に住む学生 ※学生以外の方(社会人)も参加可能
参加費:無料
主催:新潟県
共催:新潟ベンチャーキャピタル株式会社、株式会社DERTA
後援:FURUSATTO
スケジュール
登壇内容紹介(登壇順)
トップバッターは上越市出身で、3年前に青森県から上越市へUターンしたTHREE STORY 管理人の相澤一恵さんです。
大学の通信教育を受けながら専門学校に通った後、
22歳~30歳の間は資格を活かし、社会福祉士として勤務された相澤さん。
社会福祉士として県外で働いたことで
「外から見て気付いた地元の魅力を発信したい!」との想いから地元の出版会社への転職を決意しました。
上越で働く中で
「都市部のクリエイターばかりに仕事が流れている」ことに疑問を持った相澤さんは、上越エリアのクリエイターを起用する広告代理店『THREE STORY』を起業しました。
「学校も仕事も一人に一つでなくていい」
「自分たちで仕事を作れば地方は先駆けになれるチャンスの宝庫」
と話された相澤さん。
今回参加された学生にはキャリアにおいて、選択肢は一つに限らないこと、チャンスは自分たちで見つけられることが伝わったのではないでしょうか?
2番目の登壇者は、自身も参加者の学生と同世代のお子さんを持つ有限会社正香園(せいこうえん)代表取締役の松木成徹さんです。
糸魚川出身の松木さんは、東京での就職を経て糸魚川市にUターンし、家業の正香園へ入社。
営業エリア拡大のために上越市へ移住しました。
正香園は上越地区で唯一のお茶の製造元ですが、交通網やネットの発達によって静岡や鹿児島など県外の企業との競争が生まれました。
地域特性を活かした差別化を探る中で誕生したのが「雪室で氷温熟成させた商品」でした!
その後商品を広めるべく、東京のイベントへ出店するも現実は厳しく…
「地域に愛されていないものは、外から見ても魅力的には映らない」ことに気づき、地域でムーブメントを起こすことから始めようと2015年には『じょうえつ雪室推進プロジェクト』もスタートさせました。
「次の世代のこどもたちに何かを託す前に、まずは自分たちが頑張らなくてはいけない」
「親世代の30~50代が、地元はちゃんと利益も上げられる良い地域だということを見せないと次の世代には繋がらない」
と松木さんは熱く語られました。
最後の登壇者は副業・複業・パラレルワーカーとして働く
デジタルマネージ・ウィズエー株式会社 代表取締役の横田 孝宜さんです。
首都圏での会社勤務における「働き過ぎ」でうつ病を発症後、『自分が思い描く社会復帰』が叶わない8年間がきっかけとなり、地元上越へ”ワケアリUターン” をしてきました。
病気がきっかけで「自分の力の限界」と「組織への所属が向いていない」ことに気づき、「できることをする(周囲が評価してくれることをする)」という考えに転じたことをを話してくれました。
4つの会社で3事業をこなすパラレルワーカーとして働きながらも、子育ての時間をしっかり持てるのは、”人が仕事をしていない時間に、集中して自分のペースで仕事をしている” ことが自身のライフスタイルには合っているからだそうです。
「好きなようにするには、好きなようにできる力が必要」
「情報を集め、整理する ”考える力” をつけるべき」
と話され、質問を投げかけるように参加者へ語りかけていた横田さん。
最後には、自分がやりたい仕事をするためには一度上越を出て、「考え方を広げることをおすすめする」とお話しされていました。