My LIFE TIME VALUE[第三話]住友 看菜 コミュニティをつなぐ農業ビジネスを学ぶ編
農業でコミュニティをつなぐ先輩
起業してみることも1つの選択肢かも
このごろ、地元に帰って何ができるかを考え始めた私は、にいがた暮らし・しごと支援センターの相談員の紹介もあって、新潟市でアドバイス付きレンタル農園を起業した重泉さんのベジ畑の農園見学会に参加するために、新潟市に行ってきました。
重泉さんは、市内9か所で「ベジ畑」という名前で、耕作放棄地等をレンタル農園として再活用し、地域に根ざした農業ビジネスを運営していて、地域の方々が食育等を目的に農地をレンタルし利用してもらう中で、コミュニティが生まれていくことが楽しみになっているとのことでした。
「起業して、自分自身のコミュニティもどんどん広がっていくことが、今は本当に楽しいんです。」と、笑顔で話してくださいました。
重泉さんはUターンして起業した方なので、とても参考になると思いました。就職先を探すのか、自分のやりたいことを見つけるのか悩んでいた私にとって、いろいろと相談できる重泉さんのアドバイスはとても参考になります。
「新潟はちょうどいい田舎感がありながらも、新幹線で首都圏にすぐに行けるので、遠く離れた地方にいる感覚はないですね。」
重泉さんは、お仕事で月に何回か新潟と首都圏を行き来することがあるそうですが、以前の生活とのギャップは全然感じなかったとのことでした。
地域の人と人とをつなぐ存在になる
そんな移住生活が、理想かもしれない
重泉さんは、ビジネスをしながら地域の人とのつながりを大切にしている方で、レンタル農園に合わない土地をなんとかしてほしいという相談がきても、定期的な管理を請け負うなどして、少しでも地域に貢献できるように活動をしていて、困った人をほっとけないタイプなのは私と似ていると感じました。
きっと、移住して活動してみることで繋がるコミュニティがたくさんあって、重泉さんのような、人との繋がりを大切にする方は、地域の課題解決の相談も自然と集まってくるのだと思いました。
地元で何ができるかを考えていた私は、いろいろな方たちとお話させてもらう中で、皆さんが自分が大切にする価値観を持って活動していて、私も頑張らなきゃと思うようになりました。
ベジ畑の農園見学会に行ってみて、私は、単に地元の村上に帰って田舎暮らしをするだけでなく、移住した先のコミュニティや課題解決に少しでも貢献できるような生活がしたいのだと気づきました。地域の人と人とをつなぐ存在になる、そんな生活をしていきたいと思うようになっていきました。