“新潟ならでは”のビジネスプランが集結 2021年度NVAピッチイベント本選を開催
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“新潟ならでは”のビジネスプランが集結 2021年度NVAピッチイベント本選を開催

新潟県

新潟県に縁のある若手経営者らが連携し、次世代の高成長なベンチャーや第二創業者を輩出しようと活動する新潟ベンチャー協会(NVA)は2021年12月8日、2021年度の「NVAピッチ」本選を開催しました。

優れたビジネスアイデアが集まったNVAピッチの内容からは、新潟という地域の魅力や課題、可能性といったさまざまな新潟ならではの起業の姿を垣間見ることができました。

予選を勝ち抜いた4組がチャレンジ

本選に先立ち、NVAは起業家や社会人、学生等を対象に、ビジネスプランを募集し、2021年6月にNVAピッチのオンライン予選を開催しました。

本選の会場は新潟市にある新潟県のITイノベーション拠点施設「NINNO(ニーノ)」です。新型コロナウイルス対策を徹底した上で、オフラインで実施しました。

NVAピッチの本選では、予選を勝ち抜いた4組がプレゼンに挑戦。NVA会員のメンバーらによる審査で最優秀賞や優秀賞を決めた他、特別協賛するKDDI株式会社による「KDDI賞」も選定しました。

冒頭、あいさつをするNVAの渋谷修太代表理事(右から2番目)

ピッチの持ち時間は1組あたりプレゼン10分、質疑15分の合計25分です。

ピッチを審査するNVAのメンバーらの視線が登壇者に集まる


25分1本勝負のピッチ

プレゼンに臨む佐藤さん

1組目は佐藤和輝さん。「『チート農業』微生物を使った画期的なテクノロジーで社会問題解決するバイオベンチャーを創業したい」をテーマにプレゼンしました。

遠隔参加のNVAメンバーからも佐藤さんに鋭い質問が

新発田市にあるHARDOFF Startup Shibata(HSS)を拠点に活動する佐藤さんは、微生物を活用した農業用資材の生産・販売を提案。屈指の農業県である新潟でバイオベンチャーを立ち上げ、農業の生産効率化と耕作放棄地の解消の両面から新潟に貢献することをアピールしました。

「高齢者向け通院サービス」をテーマにピッチに臨む白井さん

2組目は白井紀夫さん。「高齢者向け通院サービス」をテーマにプレゼンしました。

佐藤さんと同じくHSSを拠点に活動する白井さんは、住みなれた土地で暮らし続けられる社会を目指し、高齢者向けのサービスを考案。具体的には、過疎化が進む中山間地域を中心に、交通弱者になりがちな上に定期的な通院が必要なことが多い高齢者のニーズを捉えた「相乗りによる通院送迎サービス」を提案しました。

NVAメンバーと白井さんのやりとりが続く

事業を通じて地域の課題を解決するとともに地域活力の増大を図り、継続可能なビジネスとしてエリアを拡大することで、「高齢化社会を乗り切り、住み慣れた土地で暮らし続けられる社会を作る」と訴えました。

テントサウナについてプレゼンする冨田さん

3組目は冨田翼空さん。「HUB SAUNA ありのままを大切にする世界を」をテーマにプレゼンしました。

サウナ好きのNVAメンバーから冨田さんへの質問が飛び交う

富田さんは好きな時に好きな場所でサウナを楽しめる、自然とサウナが融合した「テントサウナ」の生産と販売を提案。安全性と高品質を両立したテントサウナ用品を生産するとともに、日本ではまだ馴染みが薄いテントサウナの認知を高め、市場の裾野を拡大していくプランを披露しました。

「ともるい」をテーマにプレゼンに臨む室田さん

4組目は室田雅貴さん。「ともるい 地方企業と都会で働く人とのマッチングサービス」をテーマにプレゼンしました。

室田さんは都市部に偏在しやすいデジタルマーケティングやエンジニアなどの副業人材を地方に呼び込み、新たな働き方の選択肢を提供するともに、人材と利用する企業の双方との接点を生かした新たなビジネスの創出を売りに展開していくことを提案しました。

今後の事業展開についての質問が飛び交う

「ともるい」を運営する株式会社Ripariaの案件数が着々と伸びていることも紹介。地方回帰や働き方の多様化、テレワークの浸透といった時代背景を見据えた新潟での将来についても展望しました。

昨年の優秀者による成果報告も

成果報告をする谷川さん

2020年のNVAピッチでグランプリを獲得した、釣果共有サービス「FishRanker」を手がけるSIIG株式会社CEOの谷川奨さんは、成果報告ピッチを行いました。

昨年のNVAピッチでグランプリを獲得以降、着々とアプリの開発と品質改善の実績を積み上げ。オフラインでのイベント開催や釣りの現場により近い場所での可能性を探るため、”釣り人の楽園”とも言われる佐渡に拠点を新たに設けたことなどを谷川さんは紹介しました。

機能開発についての展望も紹介

資金調達も進んでおり、今後、AIを活用した魚種判定やさらなる新機能の追加、エンジニア・マーケテイング人材の採用などを進めていくことを報告しました。

成果報告をする横山さん

2020年のNVAピッチで準グランプリを獲得した株式会社プロッセル代表の横山和輝さんもこの1年の成果を報告しました。

今後の事業展開について説明する横山さん

高専出身者を中心にメンバーが集まり、自社だけでなく様々な企業・団体が開催するオンラインビジネスコンテストを軸とした事業を展開をしていることを紹介。ビジネスコンテストを通じて学生と企業をつなぎ、人材のマッチングを図り、学生、企業の支援を手掛けていくことを横山さんは説明しました。

特別ゲストピッチを行う新山さん

さらに株式会社サケアイ代表の新山大地さんによる特別ゲストピッチもありました。

サケアイの事業展望を紹介する新山さん

サケアイは、日本酒のことを調べたり購入したりすることができるアプリです。世界的な日本酒への人気の高まりを背景に、新潟をはじめとする日本酒に関するたしかな情報を届けると共に、世界に日本酒の販路を拡大する事業展望を紹介しました。

審査結果は…

審査結果を待つピッチ本選登壇者

NVA会員メンバーらによる、審査の結果、第2回NVAピッチの最優秀賞グランプリは「ともるい 地方企業と都会で働く人とのマッチングサービス」をテーマにプレゼンした室田さんが受賞しました。

参加者の中で唯一、昨年のNVAピッチイベントで本選に勝ち進んだ室田さん。2年越しの最優秀賞グランプリ獲得となりました。

最優秀賞グランプリの目録を受け取る室田さん(右)

審査員からは、このビジネスをブラッシュアップしながら成長する軌跡が高い解像度で見られたことが高評価につながったと評価されました。

最優秀賞グランプリを受賞した室田さんがあいさつ

室田さんは「前回悔しい思いもしていた。今回は自分がやりたいことを整理して伝えることができた。新潟で自分たちをベンチマークとしてもらえるような企業になれるよう取り組みを加速していきたい」と語りました。

KDDI賞を受け取る白井さん

KDDI賞と優秀賞準グランプリは、「高齢者向け通院サービス・目的地公募型相乗りタクシー」をテーマにプレゼンした白井さんがダブルで受賞しました。KDDI賞はシニアの課題を新たな手法で解決する視点が、優秀賞準グランプリは新潟ならではの起業であること、社会課題の解決を横展開が期待できることが評価されました。

優秀賞準グランプリを獲得した白井さん

白井さんは「協力してもらった母に深く感謝したい。地方だからこそ課題に気づき、実際に取り組むことができた。これからも頑張っていきたい」と語りました。

ピッチイベントの優秀者は、NVAの会員メンバーによるメンタリングや成長を促す支援などの特典が受けられます。

NVAの山本太郎代表理事は「4人それぞれ新潟らしいプレゼン内容だった。これからも新潟らしい、地に足をつけ地元に根差した起業を目指していただきたい。次回もピッチを開催するので、一緒に新潟を盛り上げていきたい」と呼びかけました。

NVAは今後もピッチイベントなどを通じてスタートアップのエコシステムを新潟に根付かせるためのさまざまな活動を展開する予定です。

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