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My LIFE TIME VALUE[第四話]住友 看菜 地元村上でお試し移住編

村上に残る町屋文化を活用して
地域を盛り上げる素敵な女性との出会い

私はUターンを考えるようになってから何度か地元に帰って、コミュニティを盛り上げる活動について、情報収集をするようになりました。そのころ、地元の友だちからの紹介で、Uターンした女性が運営するゲストハウスがあると聞いて、泊まりに行ってみました。

そこは「よはくや」という素泊まりの宿で、市内の町屋文化が残るエリアにある日本家屋をリノベーションしたゲストハウスでした。
「普段の村上を楽しんでほしい」という想いから、宿泊客には近くの飲食店で食べてもらうというコンセプトで運営していて、村上を知ってもらえるように、一緒に市内の町屋を散歩しながら、町の歴史や伝統を紹介しているそうです。

オーナーの高橋さんは私を温かく迎えてくれて、村上の町屋通りを一緒に散歩しながら、地元を盛り上げる活動についてたくさん話してくれました。

・昔ながらの町屋を活かしたまちづくりが進んでいたタイミングで、自分にも何かできるのではないかと考え、ゲストハウスをオープンしたこと
・アートイベントや地元高校生との交流など、積極的に交流イベントを開催していること
・最近は、お試し移住として何日か滞在する人も増えてきていて、嬉しく思っていること

地元の若者にこそ知ってほしいから
世の中の多様な価値観を感じられる場所にしたい

高橋さんは、ゲストハウスを学習スペースとしても開放し、高校生同士の交流の場となるようにするなどの活動をしています。
高校生たちの話や悩みを聞いているうちに、このゲストハウスを介して、世の中には本当に多様な価値観があることを若者たちに伝えたいと思うようになったそうです。
昔からある価値観に縛られるのではなく、若者には自分らしい生き方をちゃんと模索できるように。せめてこの場所が、そんな話が聞ける場になるようにと。

そのためにユニークな活動をしている方のトークイベントなどを企画して、若い人がさまざまな価値観に触れられる場になるように活動をしているそうです。
私が思い描いていた「地域とコミュニティを繋いで、地元を元気にしたい」という思いをすでに形にしていて、本当に凄いなと思いました。

高橋さんは、「私を含め、この町で暮らす大人一人ひとりが楽しんで生活すれば、結果的にこの町が、人が楽しんで暮らせるコミュニティになっていくんじゃないかと今は考えています。」とも話してくれました。
私も、そのうちの1人になれれば、この町の役に立てるような気がしました。

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