【建築職シリーズ②】地域振興局と県庁からみる「建築職」(令和4年12月5日)
みなさん、こんにちは。採用担当のAです!
先週に引き続き、今回のブログでは「建築職」の仕事をご紹介します!
地域振興局での仕事を採用10年目のKさんから、築37年になる県庁舎の維持についてを採用8年目のUさんから語ってもらいました。ぜひ見てください!
①新潟県らしい住まいや暮らし方をPR!建築住宅課🏡 ←前回紹介
②使いやすい県立施設へ!営繕課🏫 ←前回紹介
③地域密着型の事務所!地域振興局🏞
④県庁舎も健康管理が必要!管財課🏢
地域密着型の事務所!地域振興局🏢
入庁10年目を迎えたKです。建築住宅課3年、営繕課3年、地域機関4年目…と、9年のうち6年間建築行政に携わり、今年7年目を迎えました。そろそろ営繕業務もやりたくなってきたところです。笑
私からは、地域機関における建築行政の仕事の紹介と必要な資格についてお話しようと思います。
建築行政って…?なんそれ?
建築行政。初めて聞いた、と言う方も多いのではないでしょうか。私も入庁するまで聞いたこともありませんでした。笑
前回ブログで紹介のあった、建築住宅課のS先輩が行っている克雪や耐震、省エネ住宅、空き家対策などの事業推進も「建築行政」の業務のひとつですが、他にも重要な業務があります。
建物を建てる時、「建築確認申請」と言う手続きが必要なのは、皆さんご存知ですか?
建物を建てる際には「建築基準法」と言う法律に基づいて建築する必要があります。着工する前に、計画した建物が建築基準関係規定に適合しているか、を確認する手続きを「建築確認申請」と言います。
この建築確認をはじめとした建築基準法に基づく手続きを含め、行政が行う建築関連の業務を総じて「建築行政」と言っています。
その中でも、私が現在勤務している地域機関では、建築確認申請などの建築関連の手続きや相談等の窓口対応などを行なっています。
地域機関ってなに??
地域機関とは?新潟県では中央区新光町にある本庁の他に、県内のあらゆるところに地域振興局という地域機関があります。簡単に言うと、地域密着型の事務所です!
新潟県内には12の地域振興局があるのですが、建築職が配属されるのは、新発田、新潟、三条、長岡、南魚沼、上越、佐渡の7箇所のみ!
事務職や土木職の皆さんより配属される場所は少ないです。
私は現在、新発田地域振興局で勤務していますが、その前はお米とお酒がおいしい南魚沼で勤務していました。
地域機関で働いているとその地域の魅力や美味しいお店をたくさん知ることができます!
新潟県はながーく広いので、県内の色々な地域機関で働けるのも新潟県で働く魅力のひとつです!
地域機関ではこんな仕事してます!
建築職の地域機関での業務は、建築基準法に定められている手続きが主な業務です。先ほど触れた「建築確認」の審査業務の他、工事完了後に図面通りに建物ができているかを確認する「完了検査」、その他建築基準法関連の「許認可」です。
その他にも建築士法、長期優良住宅法、省エネ法、建設リサイクル法、宅地建物取引業法など様々な建築関連法令の手続きや窓口対応、検査等を行っています。
職務室の様子です。ここで通常業務と窓口対応を行っています。
あまり面白味がありませんね。笑
でも職場の雰囲気はとてもよく、雑談も交えながら、日々法令の解釈や取り扱い、業務のやり方などを議論しています。
内勤の業務が大半ですが、検査の際には外にお出かけもします。
天気のいい日にはちょっとしたドライブです。お昼をまたぐ際には外でランチしてやる気アップ!今日はどこで何を食べようかな…と考えるのがとても楽しいです。
ここで、業務を行う上での必須アイテムをご紹介します。
どどーん。法令集です。笑
建築基準法関連の法律がぎっしり詰まった、建築確認の審査の超必須アイテムです。
毎日触れるものなので、自分なりに分かりやすくインデックスやマーカーをたくさん引いていくとオリジナルの法令集に育っていきます。中身は正直とっても難しいですが、私の可愛い愛読書です。笑
しかし!法律は毎年少しずつ改正されるので、毎年最新版の冊子に変わります。せっかくの書き込みが1年でリセットされる…これが悲しい。笑
でも日々変わる法令に対応していくのも業務のひとつ。これからも頑張ります!
こんな資格が必要です!
建築確認の審査業務を行う上で必要な資格があります。
「一級建築士」と「建築確認適合判定資格」
みなさんご存じ「一級建築士」は、合格率約1割の非常に難しい国家資格です。
なぜ公務員なのに「一級建築士」の資格が必要かというと、「建築確認適合判定資格」の試験を受けるために必要だから!どーん!
「建築確認適合判定資格」とは、確認申請の審査を行う上で必要な資格で、この資格をもった「建築主事」でないと建築基準に適合しているかを判定することができません。確認申請等の業務を行っている各地域機関には「建築主事」を必ず配置しなければならず、そのためにこの資格が必要になるのです。
「建築確認適合判定資格」については、合格率約4割と「一級建築士」と比べると合格率は高めですが、試験内容はとっても大変&難しいです。とてもマイナーな資格なので、詳しくは入庁後にゆっくりと…笑
聞きなれない言葉とややこしい説明で理解が難しいかもしれませんが、入庁してから覚えてもらえればOKです!今はなんとなく、2つ資格を取る必要がある、ということだけ覚えておいてください。笑
ちなみに…私はどちらの資格もとりました!(←自慢してみました。笑)
私の活力の源
地域機関の業務や必要な資格など、まじめな話ばかりしてきましたが、私の活力の源はやはり休日とアフター5。
私は趣味がたくさんあるので、仕事以外の時間は趣味に没頭しています。漫画読んだり、映画観たり、自転車乗ったり、旅行行ったり…。休暇は自由に取れるので、休暇の予定を楽しみに日々の仕事を頑張っています。
皆さんも仕事だけでなく、自分の好きなことも全力で楽しみながら一緒に働きましょう!
県庁舎も健康管理が必要!管財課🏢
採用8年目のUです。管財課に配属されて今年で3年目になります。
30代に入って、肌の乾燥やシミが気になり始める年頃になってきました(笑)
最近はメンズ向けの商品も充実してきて、嫌でも目に付くようになりましたね。そういえば、この間の健康診断も判定が悪くて・・・
って、これから仕事の説明をするんでしたね!なんかテンションあがっちゃってついつい。。
あ、でも、健康管理と管財課の仕事って、微妙に似たとこあるんですよー。
管財課の仕事って、何なの?
課の名前から想像できた方もいるかもしれません。
「財」産を「管」理するのが管財課、土地や建物の売買や維持管理などを行う部署です。
建築職の仕事は、建物の維持管理を主に担当しています。
色んな仕事がある中で、簡単にまとめると、ざっくり3つに分けられるかなと思います。
① 建物の傷みをチェックする仕事
② 修繕の計画をつくる仕事
③ 建物を若返らせる仕事
それでは、ひとつずつ説明していきますね。
建物の傷みをチェックする仕事
これ、人間で言うところの健康診断や人間ドックにあたるのかなーなんて思ってます。
医者にかからず放っておいたら、気付いた時には深刻な病気になってた・・・なんてことにならないように、建物も早期発見・早期治療を行うことが大切なんです。これによって長寿命化に繋げることができます。そのためには定期的な点検が必要となってきます。
点検に使うツールは色々ありますが、今回ご紹介するのはこちら!
何に使う道具がわかりますか?
どうやら指示棒のように伸縮できるようです。
よく見ると、先端の丸いところがローラーになっていますね。
残念ながら、鈍器でも孫の手でも美顔器でもありません。
何なんでしょうね、これ・・・・
正解は、「打診棒」とか「打診ハンマー」って言います。
浮いているタイルは叩くと高い音が鳴るので、音を聞き分けて不具合箇所を特定します。
先端にローラーが付いているのは、一個一個叩くより外壁に当てて転がす方が効率アップできるからなんですね。
修繕の計画をつくる仕事
Kさんから地域振興局の紹介をしてもらいましたが、県が所有する建物って県庁以外にも実はたくさんあるんです。それらの建物に現地調査を行って、施設側の要望を聞き取ったり、不具合状況を自分の目で確かめて修繕計画を作成します。
建築職が配属されない地域振興局や他部局が管理する建築物にも訪問するので、これが結構新鮮だったり・・・
あと、テレワーク環境が整備されてパソコンもモバイルノートになりました。ペーパーレスで打合せをしたり、移動中にサッと書き物したり・・・便利になりましたね!!
建物を若返らせる仕事
改修工事や修繕工事、人間で言えば、エイジングケアになるでしょうか・・
営繕課でも改修工事を発注しますが、管財課では小規模な修繕工事まで幅広く携わります。
大きい工事だと、外壁や屋上防水の全面補修を担当することが多いですね。
小さい修繕は、多種多様というか、多岐にわたるというか、とにかく色々あります(笑)
本筋は修繕計画に沿って行う修繕なのですが、突発的に不具合が起こって対応するものもあります。雨漏り対応、シャッターの修理、床材の張替え、変わったものだとスズメバチの巣の駆除なんかもありますね。
県庁内で不具合の一報が入ると、いち早く現場に急行して状況確認と安全確認を行います。外注するまでもないような軽微なものなら、自前で直すこともあります。
その姿は、さながら学校の用務員さんのように映ることでしょう・・・
色んな現場に触れてみたい、モノづくりが好きな方は、管財課は適職かもしれませんよ~
結び
いかがでしょうか。健康管理と管財課の仕事との意外な共通点。
建築が専門の方もそうでない方も、少しでも親近感を持ってくれたなら、嬉しい限りです。
さて、そんな私ですが、趣味でスノーボードによく行きます。
仕事と一緒に始めたのですが、なかなか上手くならない。これが楽しいのなんの!!
今年は冬が待ちきれずにオフトレ施設に足を運んでみたり・・今後も飽きる気配はなさそうです。ぜひ一緒に楽しみましょうね!!!
以上、この快晴の中、日焼け止めを忘れたUがお伝えしました。健康管理とは。
採用担当から一言!
2回に渡り建築職の仕事を紹介していただきましたが、いかがでしたでしょうか?
建築と一言でいえども、時には県全体の制度設計を行うマクロの視点、時には建物の検査を行うミクロの視点と様々な視点から業務を行っており、まさに建物のスペシャリストなんだなと感じさせられました。
打合せで全員で集まった際には、文章だけでなく動画でも建築職の仕事を伝えられたらイイね~なんて声もありました。
そんなときは、人事委員会のホームページ!「建築職」の仕事紹介動画もあります!
なんと、動画のモデルは本日ブログを執筆してもらったKさん!
とてもステキに映っているので是非みてください♪
https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/jinjii/saiyou-work-kentiku.html
(Kさんからはまだ使われているの~笑なんて声もありましたが・・・☺)
建築の仕事に少しでも興味を持っているそこのあなた、ぜひ一緒に充実した職員生活を送りませんか?