さらば採用担当T!卒業ブログは県職員セミナーの神回動画で(令和5年3月31日)
みなさん、こんにちは!いよいよ令和4年度も最終日を迎えましたね。
令和3年1月にスタートした人事委員会ブログも、今回で3回目の春を迎えようとしています。近頃は、学生の皆さんからも「ブログ、いつも楽しみに読んでます!」と言われることが増えてきて、とても嬉しい今日この頃です。
そんな今回は、先日アップされた県職員セミナー2023の動画についてご紹介します。今月ほぼ一か月かけて開催したこのセミナー、多くの皆さんから参加いただきありがとうございました!
ご紹介したいのはプログラムの一つとして行ったパネルディスカッションの動画。私Tの隣にいるもう一人の採用担当T(若さ溢れる4年目)が企画・構成・演出・出演まで頑張った力作です。
この動画、本当によくできていて、私が仕事をする上で大切だと思っていることが詰まっているので、個人的なおススメポイントを3点ほど書こうと思います。
ポイント1:マーケットインのデザイン思考
いきなり小難しい言葉を出しましたが、「プロダクトアウト」と「マーケットイン」という言葉を聞いたことはありますか?
ビジネス用語のようなものですが、プロダクトアウトとは「会社の方針や作りたいもの、作れるものを基準に商品を開発すること」を意味します。一方で、マーケットインとは「顧客の意見やニーズをくみ取って商品を開発すること」を指します。
つまり、「マーケットインのデザイン思考」とは、どうしたらお客様の満足度を高められるかという視点で仕事を作っていく姿勢。これは全ての仕事に求められる姿勢だと、私は考えています。
このパネルディスカッションで言うと、例えばパネリストの人選。
「学生の皆さんに近い年代の方が親近感持ってもらえるかな。県庁本庁だけじゃなく地域振興局の経験も伝えたいよね。両方経験した4、5年目辺りは?4年目Tさんの同期しばりとかいいんじゃない?人柄だけじゃなく県職員の仕事もしっかり伝えたいよね。税金や福祉、コロナ対応に関わったり、佐渡での勤務経験もある同期とか」等々。
こんな思考の結果、選ばれたメンバーです。
こういうイベント系の仕事に正解はありませんが、できる限りお客様(=未来の後輩たち)の視点に立とうと頑張って作られている点においては大正解だったと感じるのですが、ご覧になった皆さんいかがでしょうか??
ポイント2:等身大の背伸び≒誠実であること
この動画を見てくださる方の多くは大学生だと思いますが、この4人の4年目職員を見てどう感じましたか?
採用15年目の私から見ると、この4人は等身大で話しているように見えます。セミナーという場なので、普段より頑張ってくれている“背伸び”の部分はもちろんありますが、無理をしたりウソなんて全然ない“等身大の背伸び”という感じ。
一生懸命考えて、一生懸命話して、一生懸命聞いている。経験値的にはベテラン職員に比べると差があるかもしれませんが、この4人にできることを精一杯表現しようとしている姿に、私は誠実さをとても感じます。
社会人として働くうえで「自分の仕事に対する誠実さ」はなくてはならないものです。この動画は、そんな大切なことを伝えてくれている気がします。
ポイント3:見てるとなんか笑顔になる
なんなのでしょうか、この微笑ましさは。多分この動画を見ていると、自然と笑顔になって元気が出ると思います。
4人の関係性があってのものなのか、誠実さが画面から表れているからなのか。要因は1つではないと思いますが、なんかいいんですよね。
人が最終的に何かを選択する時、バーバル(言語的)な要素ではなく、ノンバーバル(非言語的)な要素によって決定するという説があります。就職先を選ぶにあたっても、仕事内容や給与条件、福利厚生等ももちろん重要ですが、最後は直感的に「なんかいいな」と感じるかどうかなのかもしれません。
私自身もこの3年間、“ノンバーバルな要素”をすごく意識して情報発信に取り組んできました。
そういう意味で、この動画を見るときっと「県職員、なんかいいな」と思っていただけるのではないでしょうか。
以上3つのポイントからも神回動画と言えますので、ぜひご覧ください!
ちなみに裏イチ推しポイントも。ディスカッション中の通信トラブルにより、画面上でパネリストが360度回転したり、いきなり点滅しだします(笑)
採用セミナーとしてはなかなかアクロバティックなシーンですが、ノーカットで掲載していますのでぜひお楽しみに。
さいごに:異動(転出)のご挨拶
私事ですが、人事異動により、本日をもって採用担当を離れることになりました。
採用担当Tとしてこのブログを書くのもこれが最後。ブログを仕切るもう1人のTさんに「最後のブログを好きなだけお書きください!」と有難いお言葉をいただいたのですが、下書きしてみたら短編小説並みのボリュームになってしまったので、削りに削ってなんとか一言メッセージにおさめたいと思います。
就活生の皆さんには、どんな仕事を選ぶとしてもミスマッチの小さい選択をしてほしいと思っています。
その仕事は社会でどんな役割を担っていますか?その仕事においてあなたはどんな役割を果たしたいですか?そして、どんな人の隣で仕事をしたいですか?
そんなことを自問自答し、丁寧に検証してみると、もしかしたらミスマッチのリスクは減るかもしれません。
そして、就職した後のこと。1年後、3年後、5年後、10年後、15年後…。自分がどうなっていたいかを常に考えて行動してほしいです。分からなくても、先が見えなくても、考える。そして、未来の自分のために必要な行動をする。
自分で考え、行動することがそのままキャリアになり、未来の道筋につながっていきます。キャリアは与えられるものではなく、自分で掴むもの・作るものです。
「誰もがやりたいことを見つけ、それを自分の仕事にできる社会を作りたいです。」
16年前、新潟県庁の採用面接で「やりたい仕事」を聞かれた時、22歳の私はそう答えました。我ながら大きなこと言ったなぁと思いますが、自分らしいなぁとも思います。
そこから15年間の県職員キャリアを経て、今私がやりたい仕事は、「職員の誰もが自分のキャリアに対する意識と行動力(キャリアオーナーシップ)を持ち、自身のキャリアに納得しながらパフォーマンスを最大化できる県庁にすること」です。そして、それは県民サービスの最大化につながると考えています。
私は、これまでの自分のキャリアに、満足はしていませんが、納得はしています。
自分のやってきた仕事にも、満足はしていませんが、納得はしています。
このブログを読んでくれている皆さんにも、満足はできなくても納得できるキャリアを歩んでほしいし、そんな仕事をしてほしいです。
私は4月から人材育成を担当する部署に異動し、採用担当Tから育成担当Tになります。いつか、このブログ読者の誰かと仕事をする機会もあるかもしれないですね。その時はお互い納得いく仕事をしましょう。そんな日を楽しみに、新天地で頑張ります。
一言と言っておきながら、結局、最後の最後まで長くなってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。
そして、3年間本当にありがとうございました。