【県庁のしごとvol.3】あなたの人生で一番高い買い物は?:土木部建築住宅課
新潟県庁の知られざる一般行政・一般事務職のおしごとを紹介していくこのシリーズ。今回は土木部です。
土木部は、道路や河川など県民生活に不可欠なインフラの整備を担い、総合土木を始め、建築や電気、機械といった専門職がたくさん活躍しています。
大きいですよね、土木部って。
でもこれだけじゃないんです“!県庁の中でも珍しく、部の中に局が入っていて、街づくりを担当する部署が結集した都市局が存在します。
今日はそんな土木部都市局から建築住宅課をご紹介します。
スペシャリストの多い土木部ですが、一般行政・事務職も絶賛活躍中です。
ではでは、Hさん、よろしくお願いしまーす。
1 はじめに
こんにちは。私は土木部都市局建築住宅課3年目、宅地建物取引業担当のHと申します。入庁してからは7年目になりました。
まずは、私が県職員を志望した理由を、順を追って説明しますね。
私が「行政」という分野を志したきっかけは、高校3年生当時の担任の先生の言葉でした。もともと福祉に興味を持っており、介護福祉士を目指したいと考えていたところ、先生から「制度の面から福祉を考えてはどうか。」という言葉をいただきました。当時の私は、なるほどその視点はなかったぞ、ということでそのまま福祉行政の世界に進み始めます。
その後、就職活動の時期を迎え、改めて「自分が人生で何をしたいのか」を考えたときに思い浮かんだことが「どんな形でもよいから誰かの役に立ちたい」ということでした。「福祉」は英語で「welfare」と言いますが、この言葉は造語で、「well=よく」「fare=生きる」という言葉を組み合わせてできたものだそうです。福祉について学ぶうちに、私は、誰かの「よりよく生きる」ことの手助けをしたいと考えるようになりました。
親の仕事の関係で、幼いころから新潟県内を転々としており、上は新発田市、下は妙高市まで、数年おきに引っ越していましたので、私にとっては「新潟県」自体がホームタウンという感覚です。『故郷に住む人たちの「よりよく生きる」を多方面から手伝うことができる場所』で働けるという理由で、私は新潟県を志望しました。
と、つらつらと書いてみましたが、県庁生活7年目となり、今仕事をしていて思うことは、自分が知らない世界の知識を日々吸収することができて楽しい、ということです。一般行政職は、異動を通して様々な分野の仕事に関わることで、物事に多方 面からアプローチする視点を養うことができることができます。あらためて、県職員を選んでよかったなぁと思います😊
2 建築住宅課って何をしているの?
「建築住宅課」と聞いて、皆さんはどのような仕事を思い浮かべるでしょうか?建築デザインや、設計?アパートやマンションの管理?いろいろな仕事が思い浮かぶと思います。
ちなみに私は異動内示を受けて初めて「建築住宅課」を知ったのですが、初めて聞いた時は、スタイリッシュでキラキラした建物で働く建築家のイメージが浮かびました笑。
建築住宅課における業務を紹介すると、例えば、建築士に関すること、不動産(宅地建物取引業)に関すること、空き家に関すること、公営住宅に関すること…と多岐にわたります。簡単にまとめると、「皆さんが安全に、安心して自らの家で生活できるようにすること」が、建築住宅課の仕事であり、使命となります。
1つ1つの仕事の内容の詳細が気になるかと思いますが、とても濃~い内容になりますので、ここでは割愛させてください。(聞きたい方はいつでも建築住宅課にいらしてくださいね🏠)
3 自分のしごと
「宅地建物取引業」について私は住宅宅地係に所属し、不動産(厳密にいうと、不動産業のうち「宅地建物取引業」という分野)に係る業務を担当しています。
(1)宅地建物取引業って?
皆さんは、アパートを借りたことはありますか?
借りたことがある方は、初めて契約をした際に「敷金礼金以外に、こんなに手数料を取られるの!?」とびっくりされた方も多いはず。(私もびっくりしました。)
土地建物の取引は、人生における大きな買い物の1つです。住宅宅地係が所管する宅地建物取引業法では、お客様が土地建物の取引を行う際に、プロである宅地建物取引業者から不当に害されることがないように、宅地建物の売買や賃貸の仲介等を行う際の手数料等のルールが定められています。
住宅宅地係では、この宅地建物取引業法に基づいて仕事を行いますが、不動産業界は進化が目まぐるしく、法律もそれに合わせてどんどん改正されていきますので、追いかけるのが大変です💦
(2)問合せや相談
建築住宅課は、業者の方から県外の方まで、様々な方から日々、照会や相談のお電話をいただきます。
土地や住宅は個人にとって、とても大きな財産であり、生活に直結するものです。必然的に、相談内容も御相談者様の生活に直結するものが多くなります。
いただく相談は様々ですが、内容によってはお力になれないものもあり、歯がゆい思いをすることもあります。お力になれないときには、御相談者様から厳しいお言葉をいただくこともあります。ただその中で「助かったよ。」「聞いておいてよかった。」といったお言葉をいただくこともあり、仕事のやりがいや励みにつながっています。
(3)仕事の知識は自分の生活のためになる?
宅地建物取引業の仕事に携わっていると、不動産取引に関する様々な情報が入ってきます。例えば、アパートを借りるときや家を買うときにどのような手続きを踏むのか、契約の際にどのような点に気を付ければトラブルを避けられるのか、等々…。
特に家の購入や売却は、人生で何度も経験することではありません。建築住宅課でこの仕事に携わらなければ、全く知ることがなかった知識や情報が沢山あります。
課に入ってきた不動産のチラシを見ながら、マイホームを建てるときは、この業者さんにお願いしたいな~なんて想像することもしばしばです🤭
建築住宅課は職員同士の仲がよく、絆が強い職場です。何かあれば、課一丸となって動きます。仕事が行き詰まるときや、失敗をして落ち込むときもありますが、頼りになる係の皆さまや優しい上司に助けていただきながら、安心して業務を進めることができています。(あらためて、課の皆さまいつもありがとうございます…‼)
4 プライベートについて
実は、住宅宅地係はデスクワークがほとんどのため、中々外出する機会がありません。そのため、気を抜くとすぐに運動不足に…。食べることが好きな私としては死活問題です😭
平日の昼休みには、ご縁があって課の方に誘われたバレーやバドミントンに全力投球します。年々参加メンバーが増え、参加者が20人を超えることも…‼他課の方々とも交流ができる貴重な機会です🏐
休日は、朝の散歩をしたり、ホットヨガの教室に通ったり…。普段動かない分、これでもか!と休日に活動するのが私流のプライベートの過ごし方です🌟
Hさんありがとうございました。奥深そうな仕事ですね。
かなり専門性の高い領域にみえるので「自分にはできるかな…」って思った方もいるかもしれません。
どの分野でも同じですが、事務職の大きな仕事の一つとして法令を駆使する業務があります。ただ、事務職になる人はみんながみんな、法学部出身というわけではありません。
Hさんも学生時代は福祉を専攻。県庁に入って初めて出会う分野の仕事で、戸惑うこともあったと思いますが、周囲のサポートも得ながら仕事を自分のものにしていったとお聞きしました。
新しい世界に触れ、興味も深めながら仕事を進められるのは、自分自身の視野も広がり、人生の糧になりそうですね。
Hさん、これからのご活躍も応援しています!!!