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令和4年3月7日  文化財調査員のお仕事!
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令和4年3月7日  文化財調査員のお仕事!

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皆さん、こんにちは!
3月に入り、だんだん温かくなってきましたね。
寒暖の差が激しい時期ですので、体調にはご注意くださいね。

さて、今回は文化財調査員のお話です。
県庁にはたくさんの職種がありますが、中でも文化財調査員は少数職種であり、専門性の高い職種です。どんな仕事をしているのか興味ありませんか?ありますよね!私はあります!!
ということで文化財調査員のW係長のところにお話を伺いに行ってきました。🚶 🚶 🚶 🚶。

T:文化財調査員のお仕事について教えてください。文化財調査員は今何人くらいいるのですか?

W:19人です。職場は主に2つで、県庁の教育庁文化行政課に10人と、(公財)埋蔵文化財調査事業団に9人が派遣されています。

T:どんなお仕事をしているんでしょうか。

W:県庁では主に3つの業務があります。
まず、遺跡保護のための調整業務です。文化財保護法では、遺跡の範囲内で道路を作ったり、建物を作る際には届出が必要とされています。
届出の内容にしたがって、市町村の専門職の皆さんと相談しながら、発掘調査が必要となるか、あるいは発掘調査までは必要ないものの工事の際に立ち会いをお願いするか等を決定し、通知します。時には開発計画の変更をお願いする場合もあります。その時は非常に心苦しいですが・・・。

次に、文化財保護のための普及活動。高校に出向いて地元の遺跡や歴史について説明する出前授業を行っています。日ごろ歴史に関心がない生徒も、実際に発掘で出土した本物の土器や石器に触れると俄然興味が湧いてくるようです。生徒からは鋭い質問が出ることもあり、回答に四苦八苦することもあります・・・。

また、佐渡金山の世界遺産登録に向けた業務も行っています。佐渡金山は戦国~江戸時代を中心とする鉱山遺跡で、その学術的な価値を明らかにするのは文化財専門職の仕事です。先日ようやくユネスコに推薦され、登録に向けて大きく前進できたところです。

(公財)埋蔵文化財調査事業団では、主に発掘調査の実施やその成果をまとめた報告書の作成、埋蔵文化財センターでの普及活動を行っています。
 遺跡の範囲内で国道バイパスや高速道路、新幹線等を建設する場合、埋蔵文化財事業団が発掘調査を行います。発掘現場では、数十人の作業員さんに指示を出しながら計画的に発掘作業を進めていきます。現在、北は村上市から南は上越市まで発掘が行われているので、現場近くの旅館に泊まり込みで調査を行うこととなります。

現場の雰囲気をお知りになりたい方はこちらをどうぞ

W:埋蔵文化財センターでは小学生が総合学習で来ることが多いので、展示品の説明のほか、昔の方法で火をおこしたり、石器を作るなどの体験も行っています。

T::発掘だけではないんですね。
これまでの仕事で一番印象に残っていることを教えてください。

W:日本海沿岸東北自動車道の工事にあたり、発掘調査を行った時のことです!縄文時代晩期、約3000年前の集落跡が地下2mから出てきました。

人骨!!
翡翠☆漆塗りの食器
漆塗りの食器
かごとクルミ

T:すごいですね♪漆塗りの食器なんてこんなに鮮やかに残るんですか!

W:水分が多いと、バクテリアが繁殖しにくいので有機質の遺物(木製品や骨など)が腐らずに残ることがあるのです。

T:へえ~~~。水分が多いと腐りやすいと思っていました。逆なんですね。

W:我々文化財調査員にはそれぞれマイ・フェイバリット遺跡現場があるんですよ。体力的、精神的に大変な事もたくさんありますが、こんな現場に出会うと面白くてやめられないですね☺。

T:文化財調査員のやりがいってどんなところでしょうか?

W:こうした現場に出会うことの他に、地域の皆さんに郷土の歴史を知ってもらい、愛着を持っていただくことができることです。発掘調査では現地説明会を開催することが多いのですが、多くの県民の皆さんが見学に来られて、たくさんの質問が毎回寄せられます。
 また、文化財調査員の仕事は、埋蔵文化財の調査だけにとどまらず、地域の様々な文化財の価値を共有し、高め、活用する、そういった役割を担うようになってきています。

T:文化というのは身近にあると気が付きにくいですが、外から見ると興味深く、おどろきや発見がありますよね。

W:はい。文化行政課も来年度の組織改正で観光文化スポーツ部に移管する予定となっています。
 新潟県は、電気は「東北」、ガスは「北陸」、天気は「関東甲信越」に区分されるなど、独特な地域性を持っています。
 このような新潟県の歴史文化の面白さを県外さらには世界に向けてもっと発信していけたらよいなと思います。

T:新潟県のおすすめの文化財はなんでしょうか。

W:火焔型土器です!
 火焔型土器は長岡市やと十日町市といった信濃川流域を中心に新潟県内からしか見つかっていない土器です。なぜかほかの県からは見つからない、新潟県を象徴する縄文土器なのです。
 余談ですが、このような理由から、昭和39年に開催された新潟国体では火焔型土器が聖火台に採用されたんですよ。
今でも新潟市陸上競技でご覧になれます。

T:岡本太郎さんが絶賛していましたよね。ぜひ見たいです♪

W:新潟県唯一の国宝です。十日町市博物館にあるので、ぜひ行ってみてください。(十日町市博物館HPはこちら。

W係長のお話を伺いながら、県には本当にいろいろな仕事があるなと感じるとともに、新潟県の文化的な魅力についても改めて知ることができました。文化行政課には一般行政職もいます。文化にかかわる仕事がしたいという方の参考になれば幸いです。

過去の記事はこちらから県HPでご覧いただけます♪

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