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【SN@P新潟支援パートナー特集】01_株式会社JOINT CREW

今回は『にいがたでの創業を応援するSN@P支援パートナー』をテーマに、1人目の支援パートナーである株式会社JOINT CREW代表取締役 村越 了さんにお話を伺いしました。未来の起業家必見です!(以下、敬称略。)

SN@P
スナップ新潟。地方から起業と高成長に挑戦する環境を提供するコミュニティ。実績ある先輩起業家からの評価を信頼スコアとして貯金・換金して起業や事業推進に活かすスナップコインサービスの提供も行う。新潟県が設置した民間スタートアップ拠点の中核拠点。

JOINT CREW代表取締役 村越了さん

<プロフィール>
村越 了(むらこし りょう)
長岡市出身、「日本の子ども達を笑顔にする」をビジョンにBaby Tech事業を展開する株式会社JOINT CREWの代表取締役

株式会社JOINT CREWについて

ーーまず初めに、会社の紹介をお願いします。
村越:JOINT CREWは「日本の子ども達を笑顔にする」ことをビジョンに掲げ、それに繋がることを事業として行っているWeb開発会社です。
事業の内容としては「地方特化型のシステム開発事業」と、妊娠から出産、子育てを支援する「Baby tech事業」となります。

なぜこの2つの事業が日本の子ども達を笑顔にすることに繋がるかというと、まずひとつに外的要因として地方行政のデジタル化が進んでいることが挙げられます。デジタル庁ができるなど、向こう3年間だけを切り取ってみてもデジタル化の必要性が世の中にあるということが分かります。

また政府は、少子高齢化に伴い「こども家庭庁」の設置を計画しています。現在の育児に対して、何かしらの枠組みや仕組みを変えていかなければならないよね、ということが多く発生することが見込まれます。

他にも、経営者の高齢化、後継者不足など、日本には課題が山積みです。それらの課題を事業として日本および地域の産業を伸ばしていくということこそが、これからの日本の良い未来に繋がり、ひいては日本の未来を支える子ども達の笑顔になると信じ、事業を行っています。


事業を始めたきっかけ

ーー村越さんが事業を始めたきっかけを教えてください。
村越:
30歳になった時に地元の長岡市が好きという気持ちに気が付きました。でも、地元が盛り上がってないなと感じ、地元に貢献できることがしたいと思ったことがきっかけです。特に届ける価値のあるものはなんだろうと考えた時に、IT業界の、更に地方特化型のシステム開発というところに繋がりました。

日本の成長を阻害している理由として、少子化が止まらず、労働人口が減っているのにも関わらずデジタル化が進まないということが課題だと思っています。そこで、現在東京に集中している先端技術を使っている仕事や、報酬単価の高い仕事、また社会的需要が伸びていくであろうという価値の高い『面白い仕事』を地方に持ってきて、東京にいる “イケている人” を地方に戻すことはこれらの解決に必要なことだと思いますね。

ーー新潟にも面白い仕事やイケている人が増えてきている気がします!
村越:その面白い仕事を新潟に多く作ると、いわゆる『可処分所得』が上がると思うんですよね。可処分所得を上げることによって未来の安定にも繋がり、金銭的な問題によって結婚を控えていた人の減少や出生率の上昇も想定しています。

その結果子どもを生む方々が増えたと仮定した時に、日本は産後の復職時の選択肢が取りづらいのが現状。働きたいと思った時にちゃんと働けて、その人自身の本来の能力を活かせる社会的仕組みをBaby tech事業で整えています。ビジョンである子ども達を笑顔にすることの前段として、『子育て世代の親御さんたちを笑顔にする』ことは大事なことですね。


SN@P新潟の支援パートナーとして

ーーSN@P新潟の支援パートナーになった理由を教えてください。
村越:
SN@P新潟との出会いは、株式会社Ripariaの室田社長からSN@P新潟の逸見社長を紹介していただいたことがきっかけなのですが、紹介されたその場で支援パートナーになることを伝えました。

それまではSN@P新潟について知らなかったのですが、地元新潟で起業を目指す若者たちを支援するということを聞いた瞬間に、これは支援しない理由はない!と思い、JOINT CREWとしてはメリットが出るかどうか分からないまま社長の独断で即決しました(笑)

SN@P支援パートナー
SN@Pサロン支援パートナーは「地域経済が元気で活力のある新潟」の実現、起業促進活動、新規事業促進活動の支援を、スナップ新潟と共同で取り組むことを目的としています。
SN@Pサロン支援パートナーは、SN@Pサロンにおいて、起業や新規事業立上げを目指している登録者へのアドバイス、及びSN@Pコインによる評価をすることができます。

ーー実際に支援パートナーになってみてどうでしたか?
村越:とても良かったです!

私は現在43歳なのですが、地方を元気にするためには、子ども達がわくわくして未来に希望を持つことが大事だと思っています。その子どもを20歳未満と定義した時に、20~30歳のかっこいいヒーローが必要になってくる。まさにSN@Pにいる世代の若者たちが輝くかどうかで、その先の未来の子ども達が笑顔になるかどうか決まってくる。

なので、私たち40代の仕事は、自分が前面に出るというよりは20代30代の若手起業家のアシストをすることが一番必要なことだと思っています。その役割を担っているということが個人的には嬉しいですし、それがSN@Pで良かったですね。


パートナーとしての支援内容

ーー村越さんが行っている具体的な支援内容を教えてください
村越:私は主に創業のメンタリングを行っています。
具体的には会社を立ち上げるのにあたって必要なことに対してのアドバイス及び伴走と、会社が立ち上がった後のアドバイス及び伴走…の2つに分かれています。起業前はマーケティング、創業したてで立ち上がってからになると、人・モノ・金・情報をどのように扱っていくべきなのかという相談が多いですね。

ーー村越さんの支援分野はマーケティングということでしょうか?
村越:そうですね。だけど本音で言えば私が一番得意としているのは借金。よく言えばファイナンス戦略(笑)

お金に関して困ったことは起業前からあって、20代の時には自己破産寸前、起業してからはプロジェクトが1つ失敗してキャッシュショート寸前まで陥りました。要するにお金で痛い目を見た経験があるので、合法的な借金(資金)の仕組みの知識もあります。

ーー色々なことを経験されたんですね(笑)
それを経験した村越さんから未来の起業家に伝えられることはありますか?

村越:営業系でも技術系でも、経営者ならお金の仕組が学べる『会計』は必ず学んでおくべき。今の若者は転んで死にかける前に、転んで死にかけた人間のノウハウを入れ込んでおけばそうはなりません。未来のことを考える生産的なことに時間を投資してほしいです。


未来の起業家たちに向けて

ーー現在のSN@Pに入っている起業家志望の若者たちの印象を教えてください。
村越:SN@Pの全員に共通するのは、起業をするモチベーションが社会課題解決に振り切っていること!自分が儲けたいとか何かが欲しいという私利私欲が無く、社会課題解決に振り切っていることが本当にすごいと思います(笑) 新潟だからというよりも、年代の違いということもあるかもしれませんね。

ただ、私は夢をかなえるためには自分と仲間がちゃんとごはんが食べられないと夢は語れないと思っています。私は事業を始める前に、社会課題解決すると言い切れるだけの土台を確実に作ったのですが、現在のSN@Pメンバーの中にはそういう泥臭いことをしている人もいれば、自分はこんなことがやりたいんだという気持ちだけで張り切っている人もいる。

どちらかが良い悪いではないけれど、「正義無き力が無力であると同時に、力無き正義もまた無力である」とは知っていてほしいですね。

ーーなるほど。他に心がけてほしいことはありますか?
村越:しいて言えば質問時に気を付けたほうが良いこととして、オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンを意識してほしいです。

「こういう事業やりたいんですがどうですか?」というオープンなクエスチョンではなく、「こういう社会課題があって、こういう解決方法があって、事業プランとしてこういう風に落とし込んでやっていこうと思うのですが、良いと思いますか?悪いと思いますか?」というようなYES、NOで返せる答えやすい質問まで落とし込んでほしい。そういう質問をする癖をつけると、おのずと質問者のレベルも上がると思います。


ーーありがとうございました。最後に、SN@P新潟の魅力を教えてください!
村越:志高い社長と、そこに集まった支援パートナーやメンターたちが起業予備軍を真剣にサポートしている。起業に対して必要なお金や社会制度の面の知識など、夢を描くということと、描いた夢を形にする両方がワンストップで揃っていることがSN@P新潟の良さじゃないかなと思います。
これからもSN@P新潟の支援パートナーとして応援していきます!

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