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【東北 x 新潟】スタートアップピッチを開催しました

【東北 x 新潟】スタートアップピッチ

新潟と東北エリアを繋ぎ、地域で活動するスタートアップと支援者の連携・新たなリレーション創出に取り組んだイベントが開催されました。
新潟をはじめ宮城、秋田、青森から勢いのあるスタートアップが6社登壇!参加者のピッチに対しては各地の支援者、経営者からのコメントが次々と飛び出し、とても盛り上がりをみせたスタートアップピッチになりました!

イベント概要

日時:2022年10月14 日(金) 17時~19時
会場:オンライン(Zoomにて開催)
視聴者数:27名
主催:新潟県 / 新潟ベンチャーキャピタル株式会社
共催:スパークル株式会社
参加対象者:
・地域で起業し、事業のスケールに悩んでいる方
・起業することについて関心のある方
・地域のスタートアップ支援をされている方
・面白そうなスタートアップの参画に興味がある方

当日スケジュール
17:00-17:05
オープニング
17:05-18:35
スタートアップによるピッチ
ピッチ(各7分)+コメンテーターによるコメント(各8分)
18:35-18:55
クロージング

コメンテーター紹介

新潟エリア

● 株式会社ハードオフコーポレーション
  代表取締役社長 山本 太郎 様
● 株式会社遠藤製作所
  取締役 遠藤 新太郎 様
● 新潟ベンチャーキャピタル株式会社
  取締役 星野 善宣 様

東北エリア

● 東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社 
  ディープテックチーム
  シニアヴァイスプレジデント 長浜 勉 様
株式会社七十七銀行
  デジタル戦略部デジタル戦略課
  課長 柴田 靖
● 株式会社スパークル
  代表取締役 福留 秀基 様



登壇者紹介&ピッチ内容

株式会社サケアイ:新潟エリア
     新山 大地
株式会社LibertyGate:東北エリア(秋田県)
  菅原 魁人
株式会社プロッセル:新潟エリア
  横山 和輝
appcycle株式会社: 東北エリア(青森県)
  重野 由佳
株式会社パンタレイ:新潟エリア
  佐藤 靖徳
株式会社funky jump:東北エリア(宮城県)
  青木 雄太


株式会社サケアイ 代表取締役社長
新山 大地 様

「種類が多い日本酒をどうやって選べばいいか分からない」
そんな悩みを持つ人の好みにパーソナライズされた日本酒定期便『SakeaiBox(サケアイボックス)』についてピッチを行った新山さん。

簡単な質問からなる日本酒診断で23,000種類もある銘柄からおすすめのお酒を選んでもらうことができ、従来の日本酒ファンもこれから日本酒を楽しみたいという方にも使いやすく、米どころ新潟らしい事業内容でした。

コメンテーターからは、無料で利用できるアプリから次のマネタイズポイントとして開始された日本酒定期便サービスの課題についての質問や、海外向けの輸出を狙うサケアイボックスの広い展開のためにアイディアはあるのかといった質問が挙がりました。



株式会社LibertyGate 代表取締役
菅原 魁人 様

『高齢者になることが待ち遠しいと思えるような社会を創り出す』ことをミッションに掲げ、大学3年次に株式会社LibertyGateを秋田県で設立した菅原さん。介護保険では賄えない高齢者の日常の些細な不便を解決するサービス『アシスタ』を軸に展開する事業についてピッチを行いました。

65歳以上を高齢者とした場合、35年も高齢者と呼ばれる期間ができる『人生100年時代』の現代で、「年を取ることをポジティブに考えられるような社会になってほしい」と話す菅原さん。シニア市場の規模が急速に拡大している中で、伸び代が感じられました。

コメンテーターからは、「自身の住む一軒家の雪かきや草刈りなども頼みたくなるほどだ」という声も挙がるとともに、「コスト面や、ビジネスモデルに組み込まれている若い学生が地方では減ってきていることで人材の確保が難しいのではないか」という質問が挙がりました。



株式会社プロッセル 代表取締役CEO
横山 和輝 様

横山さんは自身の学生時代の体験を元に始めた、高専生を主とした理系学生にとって就活市場で選択肢になかった小売業や出版会社などの企業にDX人材として送り出すことを目的にしたサービス、『Prossell』についてピッチを行いました。

プラットフォーム内で企業の課題解決をテーマにしたビジネスコンテストを行い、参加した学生と企業とをマッチングさせるというサービスのユニークさが評価され、企業も、高専生も可能性を広げられる素敵なビジネスアイディアでした。

コメンテーターからは参加した学生の評価方法についての質問や、最近の高専学生の就職に関しての傾向についての質問などが挙がり、"高専生" という存在のそもそもの認知度を上げる事業になりそうです。




appcycle株式会社 代表取締役
重野 由佳 様

青森県出身で、現在はシンガポール在住の重野さん。多民族国家でムスリムやヒンズー教徒、ビーガンの同僚と親交を深めるうちに、ダイバーシティに対応した革製の社員用パスケースが身近に売られていないことに気付きます。

青森県のりんごのフードロス問題なども絡めながら、りんごの合成皮革『RINGO-TEX(リンゴテックス)』を開発・製造販売した重野さんに対し、自身も最近ビーガンレザーの靴を購入したというコメンテーターからは、「どうやってコストを抑えているのか」、「青森県で1年で出るりんごの皮の廃棄量はどのくらいなのか」など次々と質問が飛び出し、appcycleの事業内容に興味津々のようでした。

既にANA Green Jetのヘッドレストカバーとしても採用されたappcycleのRINGO-TEX。「地元農家や企業が廃棄する果樹の皮を活用する」というSDGs問題を考慮した素敵なアイディアで青森を元気に、そして海外展開に挑戦する重野さんに期待大です! !



株式会社パンタレイ 代表取締役
佐藤 靖徳 様

太陽光と風力発電で必要電力の6割を賄う時代が世界共通で必ず来ると言う佐藤さんは、大型のソーラーパネルや風車による発電ではなく、分散型/地産地消型と呼ばれる小型風力発電機を作り、脱炭素化社会に貢献したいと話します。

既に日本、アメリカ、ドイツ、イギリス、オーストラリアの5か国で特許を取得している渦の力で回転する新型風車『コアテクノロジー』は、安全性が高く、低騒音でメンテナンスコストも低いのだとか!避難所での活用も期待されており、災害が多い日本ではストロングポイントだと感じました。

様々な大型発電所のある南相馬市に拠点を持つコメンテーターからは、過回転せず安全に発電できる発電機という技術面への高い評価とともに、「開発した小型風力発電機を使い、どの市場でどういった事業を展開するのか」という質問が挙がりました。またメーカーへ繋ぐなどの提案もあり、今後の事業拡大に繋がるきっかけになったのではないでしょうか?




株式会社funky jump 代表取締役社長CEO
青木 雄太 様

『働く場所のコミュニケーションを科学し、ワークスペースの価値を拓く』をテーマに、ワークスペースのコミュニティ形成や収益改善コンサルティング、顧客管理を目的にしたコミュニケーションDXツール『TAISY』の開発・運営を行う青木さん。

TAISYはコワーキングスペースの現場スタッフと施設利用者で発生する会話を収集することで、現場スタッフとオーナーとのコミュニケーションに齟齬が生まれないようなコミュニティの形成を促進するツールです!

コメンテーターからは、「実際に『TAISY』の管理画面を見たことで使用するイメージを持つことができた」、「自社の事業部間でも使いたい」というコメントや、『TAISY』というサービス名が「聖徳太子」に由来しているという答えに笑いが起こるなど、終始和やかな質問時間となりました。



開催者からのコメント

東北エリアのスタートアップと新潟県内のスタートアップによるピッチはそれぞれ特徴ある事業内容で、見応えのあるイベントとなりました。

各エリアのコメンテーターからは、経営者、金融機関、スタートアップ支援者ならではの視点でコメントをいただき、大変勉強になる内容でした。

アンケートでは、東北のベンチャーから刺激をもらえた、課題に共通点もあり連携したい、定期的に意見交換がしたいなど好意的な内容が非常に多く、事業連携に向けて今後も関係性を深めていきたいと考えています。


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