見出し画像

27年ぶりの新採用!農芸化学(食品・環境衛生)の魅力

こんにちは、採用担当のGです!
早いもので、もう11月ですね。だいぶ涼しくなってきて乾燥シーズンです。皆様体調管理にはお気を付けください

さてさて、専門職のお仕事シリーズ、今週は「農芸化学(食品・環境衛生)」のお仕事をご紹介。
魚沼保健所の衛生環境課で働くSさんに、農芸化学の仕事内容を教えていただきます。

それではSさん、よろしくお願いします!


1 はじめに

私は今年度、「農芸化学(食品・環境衛生)」の職種で採用され、魚沼保健所の衛生環境課に配属となりました。この職種に採用されたばかりでまだ分からないこともありますが、新採用職員の視点からこの仕事の魅力について紹介できればと思います。

2 農芸化学(食品・環境衛生)とは

「農芸化学(食品・環境衛生)」という職種の仕事内容をなかなかイメージできない方もいると思います。
食品分野に興味があり、食品全般の安全を確保したい、県民と直接かかわりながら県民の健康を守る仕事をしたいという方におすすめなのがこの職種です。
「農芸化学(食品・環境衛生)」という職種は、食品衛生監視員及び環境衛生監視員として、新潟県庁または12地域にある保健所で食品の安全確保及び理・美容所や旅館等の衛生確保に関する仕事を行っています。

配属先の保健所ではこんな仕事をしています

保健所の生活衛生課・衛生環境課では上記のような仕事を専門職と事務職のチームワークで取り組んでいます。
私は現在「食品衛生と環境衛生」に関する業務を担当しています。

食品衛生に関する業務

・食品営業(飲食店、菓子製造、イベントでの臨時出店など)を希望する方々の申請受付や開業前の相談
・飲食店や食品工場への立入検査(施設設備が基準に適合しているか、衛生管理の計画と記録が作成されているか等を点検)
・食品に関する相談対応(米に虫が発生した、山で採ったきのこを鑑別してほしい等)
・食中毒対応(患者への聞き取り調査、原因施設への立入調査等) などなど

イベントの申請があり、検査に行ったときの写真です。

環境衛生に関する業務

・理・美容所やクリーニング、旅館等の新規申請の受付や開業前の相談
・苦情があった際の立入検査 等々


これらの業務を通じて、専門知識を深め、実践的な経験を積むことができています。
私がこの職種を選んだ理由は、民間企業の食品工場での2年間の勤務経験の中で、「あらゆる食品の安全確保に関する実践的な知識を学びたい」「さらに食品全般の安全を守りたい」と思ったからです。
私は食品(生鮮食品やスーパーで売っているような加工食品、サプリメント等)は自分自身の健康に直結するものと考えています。保健所で働くことで、食品全般の衛生管理について知ることができるとともに、実際に食品衛生について住民の方や営業者の方と直接やり取りすることもでき、食品を通じて健康を守れるのではないかと考えていた時に、ちょうど出身地である新潟県の「農芸化学(食品・環境衛生)」の募集をたまたま見つけ、応募しました。
「農芸化学(食品・環境衛生)」職は平成9年以来の採用だったので27年ぶりの新規採用です。まるで運命の巡り合わせのような出会いでした。

3 地域の魅力を発見する

保健所での仕事を通じて、地域の様々な飲食店や食品工場、イベントの検査のために管内の公園や道の駅、スキー場等を訪れることで、地域の観光や特産品についても多くのことを学ぶことができました。そんな時、「ここにおいしそうな飲食店があるんだな~」、「いつかこの旅館に泊まってみたいな~」等、地域のスポットを巡っているような感覚になります。
私が勤務する魚沼保健所の所管区域は2000m級の越後三山や国の特別天然記念物でもある尾瀬国立公園などに囲まれた自然豊かな地域です。私がこれまでの仕事で訪れた中で奥只見や尾瀬国立公園の美しさに感動しました。私は新潟市出身ですが今まで訪れたことがなく、新たな新潟県の良さを発見することが出来ました。
新潟県は広くて自然がたくさんあり、まだまだ知らない新潟や魚沼を発掘していくことがこれからの楽しみです。

奥只見でイベントがあった際、仕事で訪れました。
奥只見も四季折々と景色が変わります。
春の奥只見湖
夏の奥只見湖
尾瀬国立公園の一部に新潟県魚沼市が含まれています。
魚沼にはこんなに綺麗な景色があります。

4 人とのつながり

この仕事のもう一つの大きな魅力は、地域の方々とのコミュニケーションです。
地域の方々や営業者の方とのコミュニケーションを通して、地域の食品・環境衛生の安全安心を守っていくこと。ここに食品衛生監視員・環境衛生監視員としてやりがいがあると感じます。                                                                                                                                                                                  
地域の方々との交流の中で、昔の話を聞かせてくれるおばあちゃんや、真剣な表情で話す若い経営者など、さまざまな人々と関わることができるのは貴重な経験です。その一方で様々な価値観や意見があり、それぞれの人に分かりやすく、納得していただき、行動してもらうのには困難もありますがやりがいも感じます。
まだまだ覚えなければいけない法令や決まり事は多く、分からないことだらけです。そのうえ解決できない仕事や相談対応、失敗もありました。上司や同僚は皆相談しやすく、分からないことがあれば一緒に考えて下さり、助言をいただき助けてくれます。
まだ1年目ですが、これから先、営業者の方とは何気ない会話から困りごとを見つけて一緒に改善していけるような、信頼関係を築いていけたらと思います。

5 おわりに

新潟県で食品衛生監視員・環境衛生監視員として働くことの魅力ややりがいをここまで書いてきました。
この仕事は、県民の健康を守ることを目的としたやりがいのある仕事であり、充実感を得ることが出来ます。また、専門知識を活かして働くことができ、業務の中でその知識をさらに深められるのは大きな魅力です。
食品や生活環境の安全を守ることに情熱を持つ方々には、ぜひ新潟県のホームページをみて農芸化学(食品・環境衛生)に応募してほしいです。このブログが、これからこの職種を目指す方々の参考になれば嬉しいです。


Sさん、ありがとうございました!
農芸化学(食品・環境衛生)職の方がいるおかげで、安心・安全な食品、環境が守られているんですね。
住民の生命や健康に直結する、とても重要なお仕事をされていることがよく分かりました!
Sさんは、民間企業での勤務経験を経てから県職員になったとのこと。
民間企業で培った知見を存分に活かして、新潟県の食と環境の安全を支えてください!Sさんの今後の活躍を期待しています!

他の記事はこちら


新潟県の起業・創業に関する情報をリアルタイムにお届けします。