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人事委ブログ【福祉保健シリーズ】福祉行政編「あ~、すっきりした。」

あ~、すっきりした。相談に乗ってもらって、ありがとうございました。Tさんに聞いてもらうと、なんだか状況がよくなってきたように思えます。

精神保健福祉相談員として1年目の昨年4月、ある男性が突然来所された。「あの~相談に乗ってもらいたいんですけれども・・・」、初めての相談であった。
案内し、話を聞くと、「人間関係に悩んでいます。自分が悪かったのだろうか。時には眠れない日もあり、困っています。」とのことだった。“何かアドバイスをしないと”“どんな言葉を伝えればよいか”、頭の中は様々な思いが飛び交っていた。結局、話を十分に聞けずに、その日の相談を終えた。後悔と申し訳なさが残った。
“男性は、何を求めているだろうか”“私が同じ立場だったら、どのように考えるだろうか”“気持ちを理解してくれない人の言葉を聞きたいと思うか”等自問自答を繰り返した。

翌月、男性が来所された。相談内容は、前回同様。“難しいことは言わずに、思いに共感しよう”、そう決めて相談に臨んだ。相談を終えると、男性は、“話してすっきりした”と安心した様子であった。その後も男性からの相談は続き、“Tさんに話を聞いてもらってから、なんだか状況がよくなってきました。いつもありがとうございます。”とお礼の言葉をもらった。
その言葉に、相談者に向き合うことのやりがいと自分が助けられるような感覚を実感した。私の方こそ、感謝を伝えたい気持ちがある。男性の言葉と表情は今でも忘れられない。


突然ですが、今週からお送りする【福祉保健シリーズ】、福祉行政職Tさんの回顧録から始まりました。採用担当Tとしては、福祉関係の仕事って県庁の中でも、人との関わりが強い仕事なのでは?と考え、仕事をしていて、人からかけてもらった印象的な「言葉」ってありますか?と投げかけたところ、素敵な経験を教えてくれました。
そんなTさんにいくつか質問をしてみました!

福祉行政職 Tさんのしごととは?

私は、保健所で精神保健相談員として働いています。
精神保健福祉相談員が配属される県の保健所は、12カ所あります。私が所属する部署は、地域保健課保健指導担当になります。仕事の内容としては、個別支援、集団支援、事業の企画運営・関係機関支援の主に3つに分けられます。


個別支援

主に心の悩みに関する相談を、電話や来所の他、訪問で対応します。本人・家族等から相談が寄せられ、それぞれの思いを聞き取ります。時には表情や仕草等から、思いを読み取ることも大切になります。また、相談者の状況に応じ、関係機関と会議を行い、支援方針を協議することもあります。​

集団支援

個別支援を行う中で見えてきた課題をもとに、ひきこもりや高次脳機能障害など同じ悩みをもつ本人・家族を対象に、知識の習得や交流の機会となるよう教室やつどいを開催します。学校や企業に出向いての講演会等を行います。​

家族のつどいの様子

事業の企画運営・関係機関支援

個別・集団支援から見えてきた課題をもとに、地域の実態把握や企業等に出向いての講演会、テレビや市報での普及啓発、さらには支援者向けの研修会を開催します。また、時には関係機関の後方支援を行い、地域づくり・課題解決を図ります。集団支援同様に、地域の実情に応じながら、実施していきます。

引きこもり研修会の様子
講習会の様子

その他にも、精神保健福祉法等法律に基づく業務も行います。

Tさんの職場はどんなところですか?

保健指導担当には5名の職員がいます。精神保健福祉相談員以外にも、保健師や事務職員がおります。「時には仕事以外の話も!」「めでたいことは祝う!悩みには互いにアドバイス!」をモットーに、オフの時間のコミュニケーションも大事にしています。皆さん、とても人当たりの良い人ばかりで、感謝しかないです!!

Tさん自身が仕事をするうえで大切にしているポリシーはありますか?

相手の顔を思い浮かべながら仕事をする!

研修や会議では、関係機関職員と関わることが多いです。一見、相談者の顔が見えにくいですが、“自分の頑張りや努力は、巡り巡って心の悩みをある方に必ず届く”と思っています。そう思うと、俄然エネルギーが湧いてきます。

自分の考えははっきりと伝える!

関係機関と連携する機会が多いですが、その際、私ははっきりと考えを伝えるようにしています。“それぞれが真剣に考えた意見なら、何かしら良いアイデアがある”と思うためです。他機関と意見交換をする中で、よりよい案を作り上げていく過程が醍醐味だと思っています。​

Tさんが大切にしているアイテムはありますか?

一番大切なアイテムは水筒です。事務所での相談業務や事務作業以外にも、外で仕事をすることが多いため、水分・糖分補給は欠かせません。私は、ウーロン茶とカフェオレの2本を用意します。1口飲んで、“シャキッと”、気持ちと頭を切り替えて臨むようにしています。皆さんのおすすめの飲み物があれば、ぜひ教えていただきたいです!!​

採用担当から​

Tさん、ありがとうございました!

おすすめの飲み物といえば…
勝手に紹介しますが、私Tの隣の席のT主任は、毎日必ず、2リットルのペットボトル(水)を用意しています。打合せ中も持ち込んで飲んでいる姿が個人的に面白いです(笑)

次回は、福祉行政編第2弾ということで、児童相談所で心理判定員として働くSさんをご紹介します😊お楽しみに!

お知らせ

本日、大学卒業程度の職員採用試験の最終合格発表を行いました!
令和4年度新潟県職員採用試験(大学卒業程度)最終合格者を発表します。

たくさんの仕事や企業の中から、新潟県庁を選び、受験していただき本当にありがとうございました!長期間に渡る試験勉強や自己分析など一生懸命に努力した期間だったと思います。結果はありますが、その努力は今後の自分自身に活きてくると思います!
今回、ご縁あって一緒に働くことになった皆さん、来年4月1日の辞令交付式でお会いできることを楽しみにしております。
引き続き、職員の仕事や働き方など、ブログで紹介していきますので、要チェックです😊ぜひ見てね~!

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