病院の縁の下の力持ち!病院経営の仕事(令和5年12月15日)
こんにちは!令和5年4月に「病院経営」枠で採用されたYです。
皆さんは病院で働くというと、どんな職業を想像するでしょうか?
医師、看護師、薬剤師など実際に患者さんと接する職種でしょうか?
この質問に事務部門の職員を挙げる人はなかなかいないのではないかと思います。
病院の事務部門には経営課と庶務課があって、どちらも目立つことはないですが、診療で使う材料の調達や職員の勤怠管理など、病院で医師や看護師などが働く上で必要不可欠な業務を担当しています。私も経営課の医事担当として日々仕事をしています。
今回は、①医事担当についてと②「病院経営」枠についての二つを軸にブログを書かせてもらいます!
医事担当について
医事と聞くと、病院の窓口で患者さんの会計を担当する職員を想像する方もいるのではないでしょうか?
ですが、県立病院では会計などの窓口業務は民間企業に委託しているので、私はその業務をすることはありません。
じゃあ何をしているのかと聞かれると・・・
診療報酬制度の管理、医療統計に関する業務、院内の委員会の事務局業務、感染症に関する事務対応、厚生労働省や保健所からの調査回答、カルテ開示請求への対応などなど・・・
全部紹介してしまうととても書ききれないので、今回は診療報酬制度の管理に関する業務を簡単に紹介します。
そもそも診療報酬って何?と思うかもしれません。
診療報酬制度とは簡単に言えば皆さんが支払う医療費の根拠です。
厚生労働大臣が診療行為一つ一つに点数を決めていて、その点数をもとに患者さんから医療費を支払ってもらっています。
診療報酬には病院の設備や職員の配置に関する基準(施設基準)を満たした上で厚生局という機関に届出を行うことで、点数を算定できるものがあります。私が管理しているのは十日町病院における施設基準です。
これは、診療報酬制度についてまとめられている本です。
分厚くて(測ったら4.5㎝ありました)、文字も細かいので、はじめは開くことに対して気が進まないかもしれません。
まずは基本的な部分と十日町病院が届け出ている施設基準を確認するために必要な部分を読む形になります。使っている内にだんだん慣れます。
デスクの写真です。左が事務作業用のPCで、右が電子カルテ用のPCです。
診療報酬は施設基準を満たしていれば点数を算定できますが、逆に言えば基準を満たさなかったら算定できません。そのため、随時、職員の数や患者さんの数などについて電子カルテ等を駆使してモニタリングを行う必要があります。
また、情報収集を行いながら新しく満たしている施設基準を見つけて、必要書類を揃えて厚生局へ届出をすることもあります。届出を行って、算定できる診療報酬を増やしていくことで病院の収入アップを図っていきます。
施設基準には先ほども書きましたが、職員の配置に関するものも多いため、医師や看護師をはじめとしたメディカルスタッフと接する機会が多いです。
様々な部署の方から質問を受けるので、緊張感がありつつも頼られることにやりがいを感じられる仕事だと思います。
「病院経営」枠について
病院経営採用の職員は、県立県営で運営される11病院や県庁の病院局に配属されます。
新潟県立病院の経営状況は厳しく、その状況の改善を期待して設けられた枠になります。
私は医事に関する仕事を行っていますが、私の同期の病院経営職員は経営課で病院施設の修繕を担当したり、庶務課で研修医のカリキュラムを管理する仕事をしたりしているそうです。
とにかく、病院にずっと関わっていくことになるので、病院のスペシャリストになれるのはこの採用枠の魅力です!一つの事を突き詰めてやっていきたい方にはぴったりな仕事だと思います。
また、この採用枠は2018年から始まったまだまだ新しい枠で、年齢が近い職員が多いです。働く場所は違っていますが仲が良く、出張や飲み会で会った時は仕事の話からプライベートな話まで様々な話題で盛り上がれます。
最後に
私が一般行政ではなく、病院経営を志願した理由は、病気で思うように働けなかった経験から、お世話になった医療に恩返しがしたいと思ったからです。
大学時代の専攻は福祉分野ではありませんでした。そのため、知識が全くない状況からのスタートでまだまだ分からないことも多いですが、上司や同僚からご指導いただくことで、毎日成長を感じつつ楽しく仕事をしています。
ぜひ、皆さんも一緒に病院を支える仕事をしませんか?
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