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安心・安全な生活を支える縁の下の力持ち ~「環境職」の仕事紹介~(令和5年11月24日)

皆さんこんにちは!こたつが恋しい担当Sです。
めっきり寒くなりました。体調崩されないようご自愛くださいね。
さて、新潟県で働く専門職の方のお仕事紹介。今回は環境職です。
保健環境科学研究所大気科学科のYさんとTさんに、仕事のこと、職場のことなど、いろいろ聞いてみました!


こんにちは!今回は環境職の配属先の1つであり、県民の安心・安全な生活を支える保健環境科学研究所大気科学科の業務について紹介していきたいと思います。
なお、環境職の行政としての業務内容は過去のブログで紹介しています!
是非ご一読ください!↓↓↓
カーボンゼロを目指して ~環境職の仕事紹介~(令和5年4月28日)



~登場人物は以下の3名でお送りします~
Q:質問者
T:保健環境科学研究所大気科学科主任研究員(採用15年目)
Y:保健環境科学研究所大気科学科研究員(採用2年目)

Q:今回は大気科学科のお二人にお話を伺いたいと思います。よろしくお願いします。
T&Y:よろしくお願いします。

Q1:所属している機関について教えてください!

Q:保健環境科学研究所ってどのようなところなのですか?
T:保健環境科学研究所、通称「保環研(ほかんけん)」は、保健・環境行政に関する様々な調査研究や試験検査を行っていて、新型コロナウイルスのPCR検査も保環研で行っています。職員は私達環境職だけではなく、獣医師や薬剤師、臨床検査技師など様々な方がいます。

これが新潟県保健環境科学研究所の建物!新潟市西区にあります

Q:環境職だけでなく、色んな職種の方がいるんですね!環境職の方々はどのような分野のお仕事をされているのでしょうか?
T:環境職が配属される部署は大気科学科、水質科学科、情報調査科の3つで、私たちの周りにある様々な環境に関する仕事に携わっています。その中で私達が所属する大気科学科は名前のとおり、主に大気環境に関する調査・研究を行っています。目には見えませんが、空気中にはいろんな物質が含まれていて、そういった物質を調べています。

Q2:大気科学科のお仕事とは?

Q:どんな調査をしているか教えてください!
Y:様々な調査を行っていますが、その中の1つの「有害大気汚染物質モニタリング調査」という調査があります。大気中には、私たちの健康に影響を及ぼす物質もあるのですが、そういった物質が安全なレベルかどうか調査をしています。

採取した検体はすべて保環研で分析しています

Q:その調査で大変なことはありますか?
Y:うーんそうですね…。分析する検体の中には何回でも分析できるものと、1回しか分析できないものがあります。後者の分析のときはどうしても気を張ってしまいますね…。
Q:うわぁ…。何かやらかしたらどうしようって思うと怖いですね(笑)。
Y:採用されてすぐのときはドキドキしながら分析していました(笑)。

Q:他にはどんなことを調査しているのですか?
T:皆さんのなかにはPM2.5という言葉をニュースなどで聞いたことがある人もいると思います。PM2.5は大気中のとても小さな粒子状の物質(直径が2.5μm以下、だいたい髪の毛の太さの30分の1くらいです)で、呼吸器などに影響を及ぼす物質ですが、その監視もしています。

機械を使ってPM2.5を採取しています

T:採取したPM2.5に含まれている成分を調べると、何かを燃やして発生したのか、風などで土が舞い上がり発生したのか、などPM2.5の発生源がわかってきます。

Q3:大気科学科の研究とは?

Q:次に、現在行っている研究について教えてください!
T:最近話題になっているものだと、マイクロプラスチックに関する研究をしています。海や川のマイクロプラスチックの話は聞いたことがある人もいると思いますが、実は大気中にもとても小さなプラスチックのかけらが浮いているのです!他には、大気中の化学物質についても研究しています。決まった分析方法がない物質を調べるので、実験して分析方法を開発していくのですが、うまくいかないことの方が多いです…。その分、いい結果がでたときは嬉しいし、やりがいを感じますね。

分析方法を検討しています

Q:Yさんは採用2年目でしたが、なにか研究を行っているのですか?
Y:副任として研究の補助を行っています!現在は、八海山の大気汚染物質等を測定し、植物に悪い影響を及ぼしていないか調査しています。重い機材を抱えながら調査地点をまわるので、とても良い運動になっています(笑)。

ブナの様子を見て大気汚染の影響がないか確認しています

(なお、過去行った研究については保環研の公式ページにも掲載されています。興味を持った方はぜひご覧ください!)
新潟県保健環境科学研究所ホームページはこちらから

Q4:職場の雰囲気は?

Q:職場の雰囲気ってどんな感じですか?
T:研究所と聞くと堅苦しく感じるかもしれませんが、そのような感じはなく、職員同士で仕事の相談だけでなく、プライベートの話もしたりして和やかな雰囲気です。ただ、実験室で仕事をすることが多いので、なかなか他の職員の顔を見れない日もあったりします…。そんな日は、実験に集中です!
Y:環境職に限らず職員みんなとても優しいです!保環研に採用されてすぐのときは何をしているときも緊張してしまっていたのですが、それを察してか、いろんな人から積極的に話しかけていただいて…。今のびのびと業務に取り組めるのは職場の方々の心遣いに助けられたのが大きいですね!

Q5:最後に皆さんに向けて!

Q:最後に皆さんに向けてのメッセージをお願いします。
Y:環境職とは、県民のみなさんを陰ながら支える「縁の下の力持ち」だと思います。今回をきっかけに少しでも環境職に興味を持っていただけると嬉しいです。環境職になりたい方、他の業種だけど新潟県で働きたい方、もし一緒に働ける機会があれば頑張りましょう!
T:普段、県の研究所について知る機会はなかなかないと思います。このブログで少しでも研究所の仕事を知っていただければ嬉しいです。新潟県には保環研の他にも様々な研究所があるので、ぜひホームページを見てください。県への貢献の仕方は様々です。新潟県のより良い未来を目指して一緒に頑張りましょう!
Q:ありがとうございました!

最後は大気科学科のみんなで!

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