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県庁電気職の日常:通信管理室での無線関係業務(令和5年12月1日)

はじめまして。私は電気職で採用されて6年目になるHです。
電気職の職場は県庁内にも多数ありますが、今回は私が配属されている管財課通信管理室での業務を紹介します。


通信管理室について

私の配属されている通信管理室には、「管理・有線班」「無線第1係」「無線第2係」の3つの係があり、12名の電気職が配属されています。管理・有線班は、主に県庁や地域機関等の有線電話の管理業務を行っています。無線第2係では、土木部等県の他の組織から依頼を受け、専門性の高い無線設備に関する工事を行っています。私は無線第1係に配属されており、主に防災行政無線の管理・運用に関する業務に従事しています。ざっくりまとめると、通信管理室では「新潟県防災行政無線や県機関の電話設備の運用・維持管理により円滑な情報伝達を支える」業務を行っています。

私の担当業務について

防災行政無線と聞くと県内市町村が設置しているような街角のスピーカーからの放送をイメージされる方が多いかもしれませんが、新潟県では県機関、市町村、災害拠点病院、国などの防災関係機関との災害時の連絡手段として新潟県防災行政無線を整備しています。

普段は県庁で、新潟県の所有する無線局の申請業務や無線設備の管理・運用を行っており、防災行政無線の状況を通信管理室にある防災行政無線統制台にて、一括で監視を行っています。この統制台では、新潟県防災行政無線の各設備の状況監視の他、無線での通話状況の確認や災害時などに必要な箇所に回線を割り当てる通信統制を行うことができます

県庁通信管理室内防災行政無線統制台

また県庁内には、新潟県防災行政無線の衛星局を制御する衛星統制局があり、直径4.5mの大きなパラボラアンテナが設置されています。

県庁パラボラアンテナ

県庁内でのデスクワークだけでなく、県内各地の防災行政無線の無線局で点検業務を行うこともあります。無線に関する業務では資格が必要な業務もありますが、先輩方からの支援やアドバイスを受け、資格を取得し業務に取り組んでいます。
無線局の点検では、無線機の点検だけでなく非常用電源設備やアンテナ、鉄塔などの設置状況に異変・不具合がないかを点検しています。防災行政無線は、災害時に円滑な情報伝達を行ううえでなくてはならない重要な設備です。一見地味な業務に見えるかもしれませんが、災害時の情報インフラを支える業務に携われることにやりがいを感じています

無線局・災害情報収集サポートカー
無線局点検風景

災害対応等の訓練参加

災害時でも防災行政無線を確実に安定して運用できるように訓練を行っています。先日は、関川村で行われた令和5年度新潟県総合防災訓練に参加しました。訓練では、一般の通信回線が輻輳(通信が混み合い遅延やデータの喪失が生じる状態)・途絶した事態(通信が切断されデータの送受信ができなくなった状態)を想定し、県の災害対策本部と災害現場に可搬式の衛星通信設備を設置し、音声通信手段を確保するとともに災害現場からの映像を通信衛星経由でリアルタイムに伝達する訓練を実施しました。その他にも様々な災害対応を想定した訓練を実施し、日々災害時に情報伝達が確保できるように備えています。

訓練風景(可搬アンテナと災害情報収集サポートカー)

私の趣味など

さて、私の趣味はバイクでのツーリングです。他の電気職の方と一緒にツーリングに出かけることもあります。シーサイドラインや笹川流れ等の海岸沿いの道は、景色がよくいい気分転換になります。土日はしっかり休みが取れるほか、夏季休暇等を利用して県内外へ出かけています。年次休暇は時間単位でも柔軟に取得でき、ワークライフバランスを確保しながら日々の業務にも全力で取り組んでいます。

おわりに

ここまでで簡単ではありますが、通信管理室の業務の一部を紹介させていただきました。電気職は今回紹介した業務の他にも多様な業務に従事しています。電気職の業務はどんなことをしているか分からないという理由で敬遠している方も多いかと思いますが、少しでも興味をもっていただき、就職先の選択肢のひとつに加えていただければ幸いです。是非新潟県の電気職として私たちと一緒に働きませんか?

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