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【県庁のしごとvol.6】新潟の環境問題に取り組む!カーボンゼロの実現へ!環境局環境政策課

こんにちは、採用担当のGです。

新潟県庁の知られざる一般行政・一般事務職のお仕事紹介シリーズ。今回は環境局のお仕事。
環境局は、地球温暖化対策や脱炭素の推進、自然保護や廃棄物対策など、新潟県の環境対策を担う部署です。


そんな環境局の環境政策課で働いているHさんにお話を伺いました。
それではHさん、よろしくお願いします!


1 はじめに

昭和生まれの入庁21年目、環境局環境政策課のHです。
これから新潟県への入庁を目指す若い方々に向けて仕事の魅力をお伝えするにはちょっと年を取り過ぎているかもしれませんが御容赦ください…。
まずは、自分が新潟県職員となった理由についてお伝えしたいと思います。

私は、元々、人のためになる仕事をしたいと考えており、学生時代から公務員試験を受けることを決めていました。
就職活動の際は、国家公務員や新潟県警等も受験しましたが、「幅広い分野で、新潟県民の役に立ちたい!」という気持ちがあったので新潟県への入庁を決めました。今振り返ると、入庁してからどんな仕事をやりたいかだとか、目指す県職員像等といった具体的なビジョンは全く持ち合わせていない状態でした。(採用試験のときも県の業務をあまり調べておらず、面接でもあやふやな受け答えをしてしまいましたが、よく合格できたなと思います💦)

しかしながら、入庁後間もなく中越大震災が発生し、被災者からの相談を受けたり、昼夜を問わず災害復旧に尽力する職場の先輩方の姿を目の当たりにすることで、「災害で大変なときにこそ、県民の暮らしを支えることができる職員になる」ということを目標にするようになりました。
中越大震災から20年経った今でも、災害対応に駆け回った当時のことを思い出しながら日々の業務に当たっています。

2 環境局・環境政策課のしごとについて

続いて、現在、私が所属する部局である環境局の使命と、環境政策課の業務について御紹介させていただきます。
まず、環境局は、脱炭素社会の実現や、自然環境の保護、食品ロスの削減など様々な環境問題に対して、部局横断的に対応することを目指して令和4年度に設置された部局です。
他の部局と比べると、本庁は3課だけと少し規模が小さいかもしれませんが、高い専門性と機動力を発揮して業務に取り組んでいます。
次に、環境政策課の業務ですが、脱炭素社会への転換に向けて、住宅のゼロエネルギー化を目指した雪国型ZEH(ゼッチ)の導入促進や、県有施設への太陽光発電設備の導入に関すること、市町村や県内事業者の脱炭素化の取組支援等を行っています。
他にも、企業などの取組紹介や体験型コンテンツを通じて環境にやさしいライフスタイルの実践につなげる「にいがた環境フェスティバル」というイベントの開催や、温室効果ガス排出量実質ゼロに向けて、県民一人ひとりが生活の中でできる30の取組「にいがたゼロチャレ30」の普及啓発も行っています。

にいがたゼロチャレ30のチラシ。
新潟県脱炭素ポータルサイトでは、あなたの家庭のゼロチャレ度がチェックできます。
ぜひ皆さんも取り組んでみてください!

👇ゼロチャレ30へのリンクはこちら
https://niigata-2050-zerocarbon.jp/challenge30/


3 自分のしごとについて

私が所属している環境政策課は、環境局という部局の主管課(部局内の総務や予算等のとりまとめを行う課のことです。)でもあります。
この主管課としての役割に関することが、私の担当業務となりますが、今回は議会対応、特に「答弁書の作成~審査の流れ」について御紹介します。
入庁後には、議会対応に携わる機会が多かれ少なかれあるかと思いますので、ぜひ参考にしてみてください!

① 要旨確認

答弁書作成に当たっては、まず、県議会議員からの質問要旨の確認から始まります。
質問要旨には、自身の部局に関する課題や施策に関する質問内容がまとめられており、記述に事実誤認がないか、用語に誤りがないか等をチェックします。
また、「議員はどうしてこういった質問をしたのか」、「どういった点を問題視しているのか」といった背景についても、必要に応じて情報収集に当たることがあります。
この確認作業が完了したら、質問要旨が確定します。

② 答弁書の作成

質問要旨が確定すると、質問内容に応じて担当課が答弁書を作成します。
質問のあった事柄について、現状や今後の予定等を踏まえながら、どういったトーンで答えるか・過去に類似した質問がなかったか等々、色々と考えながら答弁書を作成することになるので、慣れないうちは大変だと思います💦

③ 答弁書の審査

担当課が答弁書を作成したら、次に部局長の答弁審査が始まります。
答弁案を見ながら、「ここのフレーズをこういうふうに直したら」とか、「ここの表現をこう言い換えて」等、部局長からの修正指示に従って手直ししていきます。
部局内の答弁審査が完了したら、質問聴取者に答弁案を提出して一旦完了します。
最終的には、知事から審査をしていただき、修正が入らなければ答弁書が確定することとなります。

環境局内の答弁審査の様子。答弁案をモニターに映しながら審査をしています。
素早く正確なタイピングスキルが重要です!


ここまで答弁書作成の流れについて説明しました。
私は、環境局内の議会対応の進捗管理や他部局との調整等を担当しており、実際に答弁案を作成することはありませんが、1度の議会(定例会)で複数の質問が出るので、全体の進捗状況を把握しながら、円滑に答弁審査が進むように心がけています!

4 休日の過ごし方について

さて、お堅い仕事の話からガラリと変わって、ここからは休日の過ごし方とについてお伝えしたいと思います。(今回ブログ記事を執筆するに当たって、何を書こうか一番悩んだのがこのプライベートに関するパートです💦)
休日は大抵昼寝をしているかテレビを見てばかりという完全なインドア派でしたが、「外に出ないとだめだ!」と一念発起して、2年ほど前から自転車に乗ることにしました。
天気のいい日には近所にサイクリングに出かけたりしているほか、今年は折り畳み自転車を持参して佐渡まで行ってきました!


「佐渡島のラピュタ」とも呼ばれている北沢浮遊選鉱場です✨

5 最後に

これから就職を控えた学生の皆さんは、「県職員は大変そう」とか、「残業多いみたい」という話を聞いたことがあるかもしれません。
確かに、部署によっては仕事が忙しかったり、繁忙期には残業があったりします…😢
ですが!業務経験を積んでいくうちに、様々な専門知識とスキルが身に付いていくことは間違いありません!(私自身、弁護士やファイナンシャルプランナーの方々から、当時の担当業務だった年金制度について色々と質問を受けてお答えしたことがあります。)
このブログ以外にも、現役職員の生の声を聞ける機会がたくさん用意されているので、疑問点や不安に思うこと等々、なんでも聞いていただき、ぜひ新潟県職員の採用試験に挑戦してみてください!
  

Hさん、ありがとうございました!
新潟県職員の知られざる重要な仕事、それが議会対応ですね…!
選挙で選出された県議会議員からの質問に答えることは、即ち県民の疑問や意見に答えるということ。
議会対応は庁内のいろいろな人とやりとりする仕事なので、段取りや行程管理など、事務職の腕の見せ所です!
Hさんのますますのご発展・ご活躍を期待しています!
環境政策課で取り組んでいる「にいがたゼロチャレ30」、ぜひ皆さんも取り組んでみてくださいね!

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