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第4回 採用力向上セミナー 冬のインターンシップ・オープンカンパニープログラム設計 開催報告!

こんにちは!グローカルマーケティング株式会社の鈴木です。

11月13日に県主催の第4回採用力向セミナーを開催しました。
内容は、「冬のインターンシップ・オープンカンパニープログラム設計」です。
インターンシップやオープンカンパニーの活用が浸透してきておりますが、「インターンシップって夏の施策ではないの?」、「冬にやる意味はあるの?」といった声を聞くことがあります。
冬だからこそやるべきプログラムや、インターンシップ、オープンカンパニーの活用法があります。今回のコラムでは学生の動きに合わせて、実行に向けた動きをお伝えします。
「インターンシップやオープンカンパニーを制する企業が採用活動を制す!」です!
ぜひご覧いただき、新卒採用の参考にしてみてください。


1)夏と冬のインターンシップ等の違いは何か?

■そもそもインターンシップってなに?

第2回セミナーでもお伝えしましたが、重要なことなので、再度お伝えいたします。

インターンシップ=採用活動という感覚でインターンシップ等を捉えている企業様が多い印象です。しかし、本来は違います。

文部科学省、厚生労働省、経済産業省3省合意による考え方によると、インターンシップは「就業体験」が必須であるとされており、「自身の能力の見極め」や「評価材料の取得」が目的です。また、オープンカンパニーは「個社・業界の情報提供等」や「教育」が目的であるとされています。
「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」(文部科学省、厚生労働省及び経済産業省合意)概要資料

この中身を理解せず、採用の早期化のような位置づけで運用されている企業様も多くあります。
ですが、学校との連携などを考えた際には、本来の仕組みを理解したうえで自社の最適なインターンシップを活用していくことが必要であると考えます。

インターンシップの関係者

■夏と冬の違いを理解する

内容に違いはありません。夏しか実施できないことは制度上ありません(企業の状況によっては、季節的に実施できることとできないことがある場合はあります)。
しかし、学生目線になれば違いは明確で、その大きな違いは、冬のインターンシップは、採用活動の広報活動開始日(就活解禁)が近いということです。

学生の企業情報収集の開始時期に違いはありますが、夏からインターンシップ等でたくさんの情報を収集している方も、秋冬時期から始めるという方も、学生の就活意識がかなり強くなっているのが、冬のインターンシップ等の特徴といえます。
冬のインターンシップ等では、参加者側から「採用にどのように繋がるのか」、「この企業は応募すべきか否か」という判断軸で見られることが多くなります。

グローカルマーケティングでも2月開催のプログラムとして、「就活で活きるマーケティングを活用した自分の魅力発見」は非常に人気があります。就活に活かせるコンテンツは人気があるため、冬時期には特におすすめのコンテンツです。

夏と冬の違い

2)冬にこそやるべきおすすめの内容とは

■ターゲットから逆算してプログラムを決めていく

これをやれば万事解決!というものはありません。
また、超有名企業がインターンシップ等を開催すれば自然と参加者が集まるかもしれませんが、集客に苦戦する企業が多いのが実態です。

そこで重要なのはターゲットです。学生の状況は千差万別です。冬時期まで全く動いていない学生もいれば、夏時期にある程度の企業情報を集めている学生など様々です。
また、企業で冬時期にできることが限られていることもあります。

つまり、どの属性の学生をターゲットにして、集客していくのかを考え、自社がそのターゲット学生に対して魅力的なプログラムを、冬時期に実施できるのかを考慮したうえで、プログラムを設計していくことが重要です。

■パターン①:夏のインターンシップ等からの続き

冬に実施するインターンシップ等のパターンの一つとして考えられるのが、夏にすでにインターンシップ等に参加している人へのアプローチです。

夏の段階で会社のこと、業界のことなどある程度の理解があることが想定されるため、同じ内容ではなく、別のカリキュラムを提供することが重要です(もちろん1度説明したからもうしなくてもいいわけではなく、簡易的な内容にして復習をしてもらうことも大切です)。

この場合、会社の事はある程度知ってくれているため、「より高度な内容」、「先輩社員との交流」などが集客力のあるコンテンツであると考えています。

また一度夏のインターンシップ等に参加した人の対しては、冬のインターンシップ等にこだわる必要もなく、先輩社員との個別面談なども有効な手段であると考えられます。
インターンシップ等はあくまでも手段の一つです。「夏のインターンシップ等でコンタクトがあり、すでに会社の理解がある人」に対して、何をすればより興味を持ってもらえるのかという観点で採用活動を進めていくことが重要です。

■パターン②:合同企業説明会等からの参加

大学内の合同企業説明会やナビサイト主催の会社説明会でコンタクトを取った学生へのアプローチも考えられます。

その場合、合同企業説明会等で一度コンタクトがあるので、インターンシップ等はそこからの着地点として機能します。
合同企業説明会等は良いところだけの30分程度の会社紹介となりますから、そこですべてをお伝えするのは困難です。
したがって、そこの参加者を冬のインターンシップ等などの参加に繋げてより興味をあげていくことが重要です。

この場合必要となるのは、「より会社の事を詳しく知れる」、「参加ハードルが低い」ということです。
より会社の事を詳しく知れるコンテンツとしては、業界研究などを交えた、業界内での自社の立ち位置の説明や、職場見学などがあります。
参加ハードルを下げるには、オンラインの開催を織り交ぜるのが効果的です。昨今の学生はオンラインでの授業などオンライン環境への抵抗感が少ない傾向があります。まずは最初の参加をオンラインで実施することで、参加ハードルを下げるのが有効な手段であるといえます。

■パターン③:初めて会社を 知る(インターンシップ等の参加がファーストコンタクトのケース)

冬のインターンシップ等がファーストコンタクトとなる場合、上記のパターン②同様、参加ハードルを下げることが最も重要です。

多くの大学生が1月末までテスト期間であり、その後、2月の上旬から本格的に動き出します。そのため、2月の大学生は就活への意識は向いている一方で限られた時間で多くの情報を得られる環境を求めていると考えます。したがって、すでにその企業に興味を持っていれば別ですが、いきなり「1週間のインターンシップに来てください」というのはハードルが高いです。そのため、1時間のオープンカンパニーや、3時間の業界研究など1日以内の日程で開催することがポイントです。

また中身については、時間対効果が高いと思わせる工夫が必要です。例えば「1日で施工管理丸わかり!」、「意外と面白い生産技術の世界を知れる」など短時間でも参加してみたいと思わせる工夫が大切です。


いかがでしたでしょうか。
インターンシップ等は形を変えていますが、本質は変わりません。
中小企業や小規模事業社様ほど学校との連携を図りながら進めることが採用にも繋がるポイントです。また、着地点への意識がなければ、採用に繋がる学生も繋がりません。着地点として、インターンシップ等をうまく活用することで企業様の採用確率はどんどん高くなっていきます。

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