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人事委ブログ【シリーズ福祉保健】薬剤師(行政)編「話しやすい人で良かった」

【シリーズ福祉保健】。今回は薬剤師(行政)の職種で、保健所で働くTさんに、仕事上で印象的だった言葉を聞いてみました。

「話しやすい人で良かった。またわからないことはあったら相談させてね」

この言葉を言われたのは、食品営業施設に立入検査に行き、営業者さんからの質問に答えた時でした。
営業者さんは私たち保健所の職員に対して「厳しいことを言われそうで怖い」というイメージをもっていたようで、営業に関するちょっとした質問をするのも躊躇していたようでした。
それでも、雑談をはさみながら営業者さんの話を聞き、「こうしたらたどうですか」とアドバイスすると、営業者さんはほっとしたような表情で、「言われたとおりにやってみるね。話しやすい人で良かった。またわからないことがあったら相談させてね。」と言ってくれました。
 私の仕事は法令に基づき規制を行うという面が強調されてしまい、あまり良いイメージを持たれないこともあります。なので、相手に威圧感を与えないようにし、相手の話をよく聞くことで私が言いたいことを聞いてもらえるような雰囲気を作ることを心がけています。
営業者さんに「話しやすい」と言ってもらえて嬉しかったですし、その後再びその営業施設に行ったときに、私がアドバイスしたことを実践してくれていたことも、とても嬉しかったです。

素敵なエピソードありがとうございました!Tさんはしっかりと話し聞いて相手に合わせて相互に理解を深めるように対話ができる、県民ファーストの精神の持ち主だなと思います!
さて、そんなTさんは主にどんな仕事をしているのか、さらに聞いてみました。

薬剤師(行政)Tさんのしごとは?

私は保健所で、食品衛生生活衛生に関する業務を行っています。(大学で学んだ「公衆衛生学」を突き詰めた先にあるしごと…というと分かりやすいかもしれません。)
皆さんは、飲食店や菓子屋を始めるとき、旅館や美容室を始めるときに、保健所の許可や確認が必要だということは知っていますか?
実は、私は県職員になるまで知りませんでした。
これらの営業行為による「人への健康被害の発生防止」を一番の目的として、営業を始めたいという方からの相談に乗ったり、すでに営業を行っている人に対して助言をしたり、万が一、人への健康被害が発生してしまった場合には、原因を特定することで被害の拡大防止・再発防止策をとることが、私の仕事です。

○ 営業を始めたい人からの相談に乗る

・ 営業許可を取るために必要な手続きについて説明します。
・ 営業形態によって、守らなくてはいけないルールや人への健康被害を防ぐためのポイントが違います。今まで蓄えた経験や知識を総動員して、助言します。

窓口でも親切丁寧を心がけています!

○ 営業施設への立ち入り検査、講習会

・ 営業施設に行き、営業許可を出すための検査や衛生状況の確認を行います。
・ 清掃不足で不衛生だったり、必要な設備が撤去されていたりと、人への健康被害が発生する懸念がある場合は、速やかに改善するよう指示します。
・ 営業者向けの講習会を定期的に行い、衛生に関する知識の向上を図ります。

講習は真剣勝負。聴講する皆さんも真剣!

○ 人への健康被害が発生した場合の原因調査

・ 人への健康被害で一番多いのが、食中毒です。
・ 人の健康を害するということで、速やかに原因を特定し、被害の拡大防止・再発防止策をとらなくてはなりません。そのため、食中毒を疑う一報が入ったときは、必要であれば時間を問わず休日にも原因調査を行うことがあります。

○ その他

・ 他にも、水道・動物愛護に関する業務を行います。水道事業の確認のための立入検査時に、給水栓で残留塩素濃度を測定します。

公衆衛生にかかわる仕事は、食品だけにとどまらず、水道、動物愛護など、本当に多岐にわたるのですね!
さて、そんなTさんの職場の雰囲気はどんな感じでしょうか。

Tさんの職場はどんなところ?

私の所属する課には、薬剤師は私を含めて3人います。
また、薬剤師だけでなく獣医師や一般行政など、様々な職種の方と一緒に働いています。業務をどのように進めたらよいか悩んでいるときには、いろいろな観点からアドバイスをもらえるので、とてもありがたく、とても勉強になります。

行政の薬剤師になりませんか?私たちも待ってます!

Tさんが仕事をするうえで大切にしているポリシーやアイテムはありますか?

ポリシーは「動きやすい服装でいること」です。営業施設の検査を徒歩で回ることもありますし、営業施設内を隅々まで見る場合は、背伸びしたりしゃがんだりすることも多いので、動きやすさは必須です。
また、緊急事態(災害や食中毒の一報があったときなど)に、すぐに動けるように…ということも意識しています。
新採用の時に支給された作業服は、羽織れば普段着は汚れないし、ポケットがたくさんついているし、冬は暖かいし、とても便利なので大切にしているアイテムです。

最後に採用担当から一言

Tさん、ありがとうございました!
私たちの健康や食の安全は、Tさんはじめ、保健所の皆さんが一体となって守っているんだなと実感します。薬剤師(行政)は、普通の薬剤師の方の仕事とは違いその範疇の広さが魅力の一つだと思います。Tさんの活躍をこれからも応援しています!

さて、次回も引き続き、薬剤師(行政)のお仕事、本庁編をお届けします。

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