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人事委員会ブログ(令和4年10月28日)水をお金に換える錬金術師「企業局・電気職」

 こんにちは。担当Sです。
 すっかり寒くなりましたね。
 県庁敷地内にある「県庁の森」はそろそろ紅葉の見ごろを迎えます。特に18階からの眺めがよくて、昼休みには癒しを求めにいきます。ぼーっとする時間は必要ですね。
 さて、今回は専門職シリーズをお届けします。Uターン転職で新潟県を選んだという企業局の電気職Fさんです。水をお金に換える・・・?一体どういうこと?ぜひお読みください。




え!公務員なのにこんなに稼いでいいの?

 はじめまして。私は県職員にUターン転職した2年目の電気職です。今回は電気職の紹介ということで、主に私が配属されている企業局での業務を紹介したいと思います。

 世界的に電力需要が増加するなかで、LNG・天然ガス等の発電用燃料の供給が不足し、電力需給のひっ迫や燃料価格の高騰が生じています。また、2050年カーボンゼロを目標にした取組として再生可能エネルギーの活用が着目されており、水力発電や太陽光発電の需要は高まる一方です。
 そんななか、密かにカーボンゼロと県財政に大きく貢献している企業局という県の組織があります。新潟県の企業局は、電気事業、工業用水道事業、工業用地造成事業の3つの事業を行っています。このうちの電気事業は、13水力発電所と2太陽光発電所による大きな利益を上げており、利益の一部を県の一般会計に繰り出すことにより、地域振興に貢献しています。

 新潟県の電気職は、大多数(約6割)がこの企業局に配置されており、局全体でも半数以上が電気職で構成されていることから、電気職が利益をあげていると言っても過言ではありません!

水をお金に換える錬金術師「企業局の電気職」とは?

企業局で働く電気職の使命は「水をお金に換える」ことです。


 例えば、三面発電所では、1秒あたり最大54トンの水を使い、水車を回して発電すると約30,000kWの電気が発生します。これを1時間続けると30万円程度の収入が得られます

 発電所の運用は常に天候を気にしつつ、効率的にダムの水を使用しています。もし、誤った判断により水をダムから無駄に放流してしまうと、とても大きな損失が生じるため、限られた水で多くのお金を稼ぐため、企業局の電気職は日々試行錯誤しています。

電気職の業務とは?一部を紹介

 では、安定的に水をお金に換えるために必要な業務を紹介します。

① 維持管理業務(発電管理センター)
 ここは企業局が所管する発電所の運転・管理を一括で行っている発電管理センターです。朝はみんなで体操から始まり、それぞれの担当する発電所の点検に向かいます。

(あまり統一感はないですが、これが日常です)

 冬期は、車で点検に行けない発電所があるので、ヘリをチャーターして点検に行きます。

(冬季のヘリはなかなかスリリングなこともあるとか。)

冬期の猿田発電所と奥三面発電所です。

(冬季は道路が封鎖されているため、一般の方では見られないレアな風景が見られます。)

点検の様子です。

(胎内第四発電所)

発電所の機械はどれも大きく迫力があります。

② 運転監視業務(発電管理センター)
 発電管理センターでは、維持管理だけではなく、発電所の運転監視も行っています。天候を気にしながら効率よく水を使用できるように発電所を運転しています。

(同期と若手職員が撮影協力してくれました!感謝です!)

③運営管理業務(本局)
 本局では、発電所の建設・改修に係る業務や電気をより高い値段で買い取ってもらうための営業活動、電気料金の請求、事業を行うために必要な国等への申請・届出などを行っています。(筆者が配置されているのはココ)
写真は大規模改修事業での発電機組立の様子です。(田川内発電所)

大規模改修事業での発電機組立の様子です。(田川内発電所)
(左上:水車  右上:回転子 
左下:完成)       

私のアフター5

 私はバドミントン部に所属しているので、毎週水曜日は県庁敷地内の職員会館でバドミントンをしています。冬場は、時間休を取得し、近くのスキー場のナイターに行くことも。
 写真は休日に参加した大会の様子です。

(左:新潟市のバドミントン社会人リーグ(中央が筆者)    右:大会にも参加!)    

私から見た電気職の魅力

 私が入庁してから感じている電気職のイメージは、稼ぐ公務員です。利益を追求するのは民間企業のイメージが強いと思いますが、公務員として安定した収入を得ながら利益を求め、チャレンジしていける環境にとても魅力を感じています。
 また、県職員というと広域異動のイメージですが、電気職の配置は下越エリアに集中しているので、拠点を築きやすいところも魅力のひとつだと思います。
 都内で働いていた経験上、メーカーや各省庁の技術職と比べると、新潟県企業局は時間外勤務も少なく、ワークライフバランスを確保しながら利益を出しているホワイト企業だと思います。このホワイト企業で県職員人生の半分以上を送ることができる電気職は新卒・既卒問わずおススメできますので、是非とも選択肢の一つとして考えてみてください!

採用担当から一言

 いかがでしたか?電気職の世界、奥が深いですね。
 新潟県の財政に貢献していることが、モチベーションややりがいにつながっているんだなあと感じました。
 あとは、みんな朝体操してるんだ!とか、冬場のヘリは怖そう!とか、意外と企業局のキャラクターが多い!とか、そういう一面を知ることができて興味深かったです☺
 今回記事をお願いして快く引き受けてくださったFさん。実は新潟に戻るきっかけの一つには、5時間かけて県内のスキー場に通うのが辛くなったからだとか。ウインタースポーツにも仕事にも一生懸命な好青年でした。これからのご活躍を期待しています!

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