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意外と知らない?行政薬剤師の仕事についてお話しします!vol.2(令和5年9月8日)

■はじめに

「なぜ行政薬剤師になろうと思ったの?」私がこれまで幾度となくかけられた言葉です。
薬剤師の活躍の場所といえば、最初に思い浮かぶのは薬局や病院だと思います。だからこそ、初めて会った方に私が行政薬剤師だとお伝えすると、まず「行政薬剤師って何?」と聞かれ、そのあとほぼ必ず冒頭の言葉をかけられます。
今回は、そんな行政薬剤師3年目の私がどんな仕事をしているか、どうして行政薬剤師になろうと思ったのかを紹介したいと思います。

■業務内容

私は現在、新潟県福祉保健部感染症対策薬務課・薬事指導係で業務を行っています。薬事指導係では、医薬品等の製造業、製造販売業等の許認可や麻薬関係法に関する業務などを行いますが、私は主に化粧品・医薬部外品関係と医療機器修理業関係の業務を担当しています。

様々な申請書や届け出を確認します。

日々、化粧品や医薬部外品、医療機器修理業関連に関する各種申請書や届け出等の書類をチェックしたり、事業者の方からの照会に回答したり、事業所に立ち入りを行ったり、様々な業務を行っています。最近では、文書のデジタル化や押印レスに伴い、オンライン申請等の電子上でのやり取りも多くなりました。

デジタル化は通常業務だけでなく、研修会や会議なども、zoomやオンデマンド等で行うことが多くなりました。
下の写真は薬事関係の研修会に参加したときのものです。薬事業務に関して、常に最新の情報を更新すること、事業者の方々との情報共有を行うことが重要なので、こういった研修会にも積極的に参加します。

zoom研修会の様子

また、薬機法関連業務以外でも、私の所属する感染症対策薬務課・薬事指導係では、毎年5月から6月にかけてけし巡視を行っています。けし巡視では、違法なけしが道端や田畑に生えていないか新潟市内をパトロールします。違法なけしと違法でないけしの見分け方は葉の様子、花のつぼみの形などがありますが、私はまだすぐに見分けがつかないため、パトロールの際はけしの花や葉をよく観察しました。

けしの花を資料と見比べながら確認します。

■以前経験した業務

現在は薬機法に関連する業務を行っていますが、新採用から昨年度までの2年間は上越保健所の検査課に所属し、川や海の水の検査や、食品中の添加物の検査を行っており、全く異なる業務を行っていました。上越は採用がきっかけで初めて踏んだ土地でしたが、自然も豊かで食べ物もおいしく、大好きな場所になりました。県の行政薬剤師は異動がつきものですが、このように県内の様々な場所で働くことで、その土地の魅力に気付けることは素敵なことだと思います。

上越の有名な観光スポットの苗名滝
上越高田城址公園の桜

■最後に

いかかでしたでしょうか。行政薬剤師の仕事は、今回紹介した以外にも、保健所での薬事業務や、保健環境科学研究所での業務等もあります。冒頭でお話しした、どうして行政薬剤師になろうと思ったのかについて、私はこの「様々な業務を経験することができる」という点が決め手でした。異動で業務内容が変わり、新しいことに慣れるのは大変ですが、その分自分が行える業務の幅や持つ知識の幅が広がります。一般にイメージされる「薬剤師」の業務とは異なるかもしれませんが、自分の業務が県民のみなさんが健康に過ごすための手助けになっていると思うと、大きなやりがいを感じています
行政薬剤師に少しでも興味を持っていただいた方、ぜひ新潟県で一緒に働きましょう!


ありがとうございました!2週にわたって行政薬剤師についてご紹介をしてきましたがいかがでしたか?同じ職種でも職場によって仕事内容が異なっていることを知っていただけたのではないでしょうか。
学生の方から、よく「異動が心配…」との声を聞きます。県内広いので心配になりますよね、ですが、本当にその土地に行ったからこそ知ることができる・体験できることがたくさんあると思っています!新潟県内をもっと知りたい!という方ぜひお待ちしております♪

次回は、長岡地域振興局で働く若手職員の取り組みをご紹介します!お楽しみ(^^)/✨

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