「林業」ってどんな仕事?林業職の仕事紹介(令和5年9月29日)
皆さんこんにちは!本日のブログは林業職が担当します。
私の業務について
過去のブログでは主に地域機関で働く林業職員の業務の内容でしたので、今回は本庁の林業職の業務をご紹介したいと思います。
私は現在、農林水産部林政課に所属しており、主に林業部門の施策立案や調整業務を行っています。
最近は、地理空間情報やICT等の先端技術を活用し、林業の生産性等を向上させるため、「スマート林業」を普及させる業務も担当しています。
イメージしづらいと思いますので写真でご紹介します。
森林クラウドシステムは県内の森林の情報を検索、閲覧することが可能で、Google マップのように位置情報を持った空中写真や地図、森林の資源情報等を重ねて表示できるものです。このシステムを活用することで市町村、森林組合等と即時に情報を共有することも可能となります。
航空機から地上にレーザ光を照射し、反射光を分析することで有益な森林資源データを取得できます。取得したデジタルデータを表示させると、このように森林をPC上で表現することができ、現地に行かずに森林の姿を把握することができます。これにより、現地調査等を効率化・省力化することが可能です。
私は、これらのデータの取得や森林資源を解析する委託業務の計画、発注等も行っています。
また、木材を搬出する道路の設計や森林で行う間伐等の施業提案にこれらのデータを活用するため、森林組合等を対象とした研修も実施しています。
研修ではデジタル技術の活用に取り組んでいる他県の森林組合から講師として来ていただき、導入の経緯や活用方法、効果について学びました。
講師が所属している森林組合では、木を伐採した後に植林するスギ苗木等を運ぶために、ドローンを導入しているとのことでした。これにより重労働である急斜面の苗木運搬が軽減され、労働環境の改善につながるそうです。
林業については、奥山の厳しい自然条件下での人力作業が多いといった印象を持つ方もおられると思います。先端技術を活用するスマート林業では、安全で働きやすく効率的な森林施業により、生産性を向上させると共に、林業が魅⼒ある職場となることを目指しています。私が担当した研修が、事業体におけるデジタル技術の活用に取り組むきっかけになればとてもうれしいですし、やりがいを感じます。
他にも、県職員採用試験の内定者に向けた現地見学会や1dayインターンシップなど学生の皆さん向けにイベントの企画・運営を行っています。
1dayインターンシップでは、木の伐採後に苗木を植栽した現場や松くい虫の被害により枯れてしまった海岸マツ林を再生させている現場を案内しました。
また、森林クラウドシステムの操作体験や、県が行う林業施策を提案するグループワークも行いました。
林業職ではインターンシップの受け入れを随時行っていますので、お気軽にお問い合わせください。
趣味など
趣味は登山やパワーリフティング等ありますが、現在は子育て中であり、どれもほとんどできていません。子供がもう少し大きくなったら一緒に登山をしたり、以前、自分が現場監督をした治山施設を見学したりすることを楽しみにしています。
おわりに
私は大学院で森林林業分野を専攻し、地理空間情報を扱う研究室に在籍していました。また、もともと自然が好きだったこともあり、県の林業職を志望しました。
以前のブログで林業職員同士の仲の良さは伝わったかと思いますが、農林水産部では、林業農業水産業の垣根を越えて連携しながら様々な業務に取り組んでいます。
これをきっかけに少しでも林業職について興味をもっていただけたらうれしいです。林業職だけでなく、他の職種でも、一緒の部署で働ける機会があったら、新潟県の未来のために一緒にがんばりましょう!
ありがとうございました✨
本日、ご紹介した林業職については、県職員採用試験(大卒程度:追加募集)で募集中です!お申込みは10月19日(木)ですので、お忘れなく!
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