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【県庁のしごとvol.9】議会の円滑な運営のため裏方に徹する!:議会事務局

皆さん、こんにちは!採用担当のSです!
2025年の年明け最初の更新です。

年末はお酒を飲む機会も増えてちょっと体調が崩れ、名実ともに寝正月(?)となりました。体調を整えるのには思った以上に時間もかかっています。
皆さんは風邪などひいてないですか?どうぞお気をつけくださいね!

さてさて、今回のブログで紹介する一般行政・事務職の仕事は「議会事務局」です。
県民の生活をより良くするため、様々な議案を話し合って決定する場の県議会。その円滑な運営、サポートを担うのが議会事務局です。
今回は、そこで働く入庁11年目のGさんから仕事について紹介してもらいます!
Gさん、よろしくお願いします!



1 はじめに

入庁11年目、議会事務局議事調査課3年目のGと申します。
平成26年に入庁し、土木部用地・土地利用課2年(土地の適正利用)、上越企画振興部地域振興課3年(観光振興、まちづくり)、福祉保健部福祉保健総務課3年(生活保護、困窮者支援)を経て、現職に至ります。

まず、私が県職員を目指すに至った経緯を簡単に御紹介します。
私は、結構な田舎で育ったもので物心がついた頃から都会に憧れ、大学進学を機に期待に胸を膨らませて上京したのですが、早々に満員電車と人の多さに耐えられなくなり、大学1年の時には卒業後に新潟に戻ることを決めていました。とはいえ、特に専門的な知識・技術も持ち合わせておらず、これといってやりたい仕事もなかったため県職員を目指すことにしたというのが正直なところです。 

入庁して働いてみると、本当に県の仕事は幅広いな~と日々感じています。正直、いまだに何をしているのかよく知らない部署もたくさんあります(笑)。だからこそ、異動のたびに、当然不安もありますが、毎回新人のような気持ちで再スタートできるのも、飽き性な私には合っているような気がしています。

個人的には、入庁後のやりたいことが明確にイメージできている方はもちろんですが、私のように様々な分野に触れながら自分の適性や関心のある分野を探りたいという方には、特におすすめできる就職先だと感じています。

2 議会事務局の仕事について

県議会は「議決機関」として、知事をトップとする「執行機関」から提出された予算や条例などの「議案」について、議会で議論を交わしながら審査し、議決をします。議決を受けた上で、執行機関は予算を執行するなど、必要な施策を進めることができます。
 
議会事務局の役割は、一言でいうと、円滑な議会運営、また、議会での議論が充実したものになるように、裏方として議員のサポートをすることです。人前に出るような仕事は県庁の中でもかなり少ない方だと思います。
私が所属する議事調査課では、議会の運営のほか、県民の皆さんから議会に関心を持ってもらうための広報、議員による政策立案の支援などの業務も行っています。

小難しいことを書いてしまいましたので、議会事務局は「なんか地味かも?」と感じさせてしまったかもしれませんが、実は多くの醍醐味もある職場です。私が魅力的に感じているポイントを2つ御紹介します。

①   新潟県の施策・課題を広く勉強できる

議事調査課の職員は、本会議や委員会に書記として入ります。本会議では県政全般について、委員会では所管する分野について議論が交わされますので、県政の幅広い分野の現状や課題を勉強することができます。
冒頭に書いたように私も土木部や福祉保健部などの部署にも在籍しましたが、当時は自分の業務だけで精一杯で、他部局が抱える問題なんて考える余裕は全くありませんでした。若いうちから県政を広く見渡せる経験は、議会事務局でしかできないのではないかと思っています。

② 県議会議員との距離の近さ

一般的な部局では、議員と接するのは主に係長以上だと思いますが、議会事務局では入庁ホヤホヤの新採用職員でも議員に説明を行ったり、時間を共にする機会がたくさんあります。
言わずもがな議員は選挙で選ばれた県内各地域の代表です。県政に対する知識や熱い思いを持っているだけでなく、やはり人を惹きつける魅力を持った方が多いように思います。
私はまだまだ若手(?)のペーペーですが、議員の皆さんと接し、その人柄や考えに触れられることは、とても有意義で貴重な体験をさせてもらっていると感じています。

本会議場です。私がどこにいるか見つけられましたか?
(正解は、2階壁際の傍聴席隣のブースです)
本会議場のネット中継は、我々事務局員がカメラを操作しています。

3 自分の仕事について

次に、議事調査課の中で私が所属している委員会係の主な業務について御紹介します。
新潟県議会には、4つの常任委員会と3つの特別委員会がありますが、今回は私が担当している厚生環境委員会を含む「常任委員会」のお話をさせていただきます。

①   常任委員会の運営

執行機関から議会に提出された議案は内容により、4つの常任委員会に振り分けられて審査されます。
委員会係では、担当する委員会に割り振られた議案を審査するための委員会運営シナリオを作成し、議事の進行役を務める委員長に事前に説明を行います。委員会には副任と2人で委員会室に入り、質疑内容の記録や、会議の運営について委員長のサポートを行っています。
委員会の審査では、議員が鬼気迫る勢いで県の施策や姿勢に対する質問を行う場面も見られます。熱い議論を交わしながら新潟県の進むべき方向を探っていく様子を近くで見られることは貴重な経験だと感じています。ぜひ議会の傍聴にいらしてください!

厚生環境委員会を行う第4委員会室です。この席から熱い議論を見届けています。

② 委員会会議録の調製 

委員会の記録は「会議録」という形で残すことになっています。改めて委員会の音声データを聞きながら、誤字脱字がないかなど確認しています。
完成した会議録は県のホームページでも公開しているので、ぜひのぞいてみてください!
新潟県議会ホームページ

 ③ 行政視察の企画、随行 

委員会での議論や県施策の充実につなげるため、県内外の先進地等への行政視察を行っています。委員長と相談を重ねながら視察先を選定し、視察先のアポ取り、移動手段・宿泊施設・食事会場を手配します。
視察先で慌てたり、トラブルが起きないように、ひたすら当日の動きをイメージして、準備にもれがないか確認するようにしています。
視察当日は、副任と2人で随行し、旅程管理をしつつ進行役を務める委員長のサポートなどを行います。まさか議会事務局に来て、旅行会社の添乗員さんのようなお仕事をするとは思いませんでした(笑) 
大変に気を遣う業務ですが、視察後に行われる議会において、議員から視察を踏まえた質疑が出ると、頑張って視察を企画した甲斐があったなと報われたような気持ちになっています。

4 プライベートについて

私の入庁後のプライベートを語る上で欠かせないのが“同期”です。新潟県は県内の大企業と比べても圧倒的に多くの職員が毎年採用されています。私と同じ一般行政・一般事務の職種でも50人を超える同期がいます。

私も入庁11年になりましたが、気の合う同期とは、今でも定期的に飲みに行ったり、休日はキャンプやウィンタースポーツを楽しんでいます。悩みや不満を打ち明けられる一生涯の仲間がたくさんできたことが、私が新潟県に入ってよかったと思えること“第1位”です!
私も仲良しの同期も家庭を持ち始めたので、これからは家族ぐるみで旅行に行ったりしたいな~と楽しみにしています!

コロナ禍にキャンプにはまり、家族・同期と楽しんでいます!(地元・阿賀町にて)

5 おわりに

皆さんがお持ちだった県議会、また議会事務局のイメージに変化はありましたか?議会事務局は、政策立案もしませんし目立たない黒子のような仕事が多いことは否めませんが、県政が前進していく様子を間近で見ることができ、ほかの部署では代えがたい経験ができる、魅力的な職場だと感じています。
このブログで、少しでも県庁のこれまで知らなかった情報が届けられていれば幸いです。
最後までこのブログを読んでいただいた皆さんが、後悔なく就職活動を終えられることを心からお祈りしています!ファイト!!


Gさん、ありがとうございました!
議員の皆さんに政策を紹介するための幅広い視点や説明能力はもちろんですが、サポートに徹する裏方仕事の徹底ぶり、並々ならぬ努力を垣間見た気がします!
同期の皆さんとのつながりが一番と挙げられているように、苦楽を共にして共有できる仲間の存在が、背中を押してくれるんですよね。
いい友人関係に恵まれているGさんの益々のご活躍を期待しております!

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