男性育休取得者Tのここ数か月のお話(令和5年3月10日)
みなさん、こんにちは!そして、ご無沙汰しております!
1月4日のブログを最後に2か月間の育児休業に入っていた採用担当Tです。
お陰様で今月から無事職場に復帰しましたので、今回のブログでは、この2か月間の育休のことを中心につらつらと書いてみたいと思います。あくまで個人的な見解ですし、今回も安定の長さとなっていますので、どうかご了承ください。
【妊娠期】妻の妊娠を上司に報告したら…
育休の話題に入る前に、まずは初めて妻の妊娠を職場の上司に伝えたときのことを少しお話します。その日のうちに、お祝いの言葉とともに「育児休業等取得計画表」なるものが送られてきて、「奥さんと相談して検討してみてください」とのこと。
そこには、妊娠から出産、育児までの間に利用できる制度がまとめられていて、育休等の取得希望を書けるようになっていました。「育児休業」はもちろん、「育児短時間勤務」、「早出遅出勤務」等そのメニューの豊富さもさることながら、何より、上司に妻の妊娠を報告した直後に育休等の制度を利用する前提で働きかけてもらえたことに、改めて「いい職場だな~」と感じました。
【出産直前期】ノー残業&在宅勤務フル活用で“その時”に備える
この時期、仕事の方も結構な繁忙期ではありましたが、できるだけ妻の側についていたかったので、ほぼノー残業で過ごすように心がけていました。あと役に立ったのは、在宅勤務。モバイルPCやネットワーク環境がしっかり整備されているので、在宅でも支障なく勤務できたのは助かりました。
陣痛が始まって妻を病院に送り届けた後、いつ連絡が入っても大丈夫なように仕事を交代・分担してもらえて、改めて「ほんといい職場だな~」と感じました。
無事出産の連絡が来た後、当日に10分だけ妻と子どもに会えるとのことで、そのタイミングで1時間だけ時間休を取得して病院へ。感染対策のために抱っこはNGだったのですが、軽く触れるのはOKとのことで、ほっぺに触れた時の衝撃的な柔らかさは今でも覚えています。
出産当日の子どもとの初対面を実現させてくれた職場の理解と休暇制度の充実に感謝。そして何より、妻と子に感謝。
【育休前期】育児の大変さを思い知る
いよいよ育休スタート。一日が本当にあっという間で、精神的・肉体的に(ある意味仕事をしていた時よりも)消耗して、妻の偉大さと自分の無力感を思い知らされる毎日。
でも、そんな日々のなかでも、私を見て初めて笑ってくれた子どもの笑顔や、私の服や指をギュッと握る力が日に日に強くなっていくのを目の当たりにすると、子どもの今しかない成長の一瞬一瞬に立ち会えていることにこの上ない幸せを感じました。
【育休中断】2日間だけ早稲田大学へ
実は今回、約2か月間の育休を2回に分けて取得しました。昨年5月のブログでもご紹介した研究会が1月下旬に予定されており、どうしても参加したかったからです。
2日間だけ育休から復帰して早稲田大学へ出張。ただいま最終論文を鋭意執筆中です。
一言に育休と言っても、私のように2回に分けたり、短期間だけ取得したり、逆にもっと長期間取得したりと、様々な選択肢があります。妻と子どものことを第一に考えて本人の意向に合わせて柔軟に選択できるのは、職場環境が整っているからこそ。
【育休後期】複雑な胸中
この頃になると、わずかですが育児にも慣れて、少しずつ一日のリズムができてきました。そして次第に仕事復帰が頭をよぎるように…。
復帰日前日に職場の上司から「今どんな気持ち?」との問いを投げかけられました。一言で表すなら、「複雑な気持ち」。「復帰したくないけど、早く復帰したい」とでも言うのでしょうか。その時に、私のなかに渦巻いていた気持ちというのは・・・
・子どもと離れることへの寂しさ
・妻に日中のワンオペ育児を負担させてしまうことへの申し訳なさ、心配
・純粋に、仕事がしたいという意欲、仕事仲間に会いたい気持ち
・職場に自分の戻る場所があるのか、戻っても前のように働けるのかという
漠然とした不安
混沌とした気持ちで復帰日に向かっていた私を勇気づけてくれたのは、同僚や上司からの連絡でした。
同じ部署の同僚はもちろんですが、違う部署の大先輩や同じく育休中のパパ友職員からもフランクで温かいメッセージをいただいて、素直に嬉しかったです。
育休のとりやすさって、制度面が整っていることももちろん大事ですが、その制度を使っても大丈夫という「心理的安全性」みたいなものを生み出せるかがとても重要だと思います。そして、そのためにはコミュニケーションがとても大切。
県庁には、そんなコミュニケーションをとってくれる人が多いと本当に思いますし、自分自身も、今後周りに育休取得者がいたらこの気持ちを忘れずに接しようと思っています。
【復帰して】価値観変わる男性育休のススメ
さて、こんな日々を経て復帰から1週間ほど経った今の気持ちは、「仕事と育児の両立って大変!」の一言。
世の中のお母さん・お父さんの偉大さを改めて思い知らされます。育休とって終了ではなく、復帰してからが真のスタートという感じ。
ただ、ハードだけど幸せです。仕事はもちろん全力で頑張りながらも、妻と一緒にあーだこーだ言いながら毎日子どもに向かい合い、子どもも少しずつ成長してくれている姿を見ていると、自分のなかで、ワーク・ライフ・バランスの「ライフ」の比重がどんどん大きくなるのを実感しています。個人的には今まで「ワーク」に偏る人生を送ってきた気がしますが、「ワークあってのライフ、でもライフがあるからワークも頑張れる」みたいな価値観にシフトしてきた気がします。
最後に、妻が日頃、私の育休についてよく言っていることを要約してご紹介します。
生き方や働き方は人それぞれですが、多分、あなたが目指す「ワーク」と「ライフ」のバランスをとりやすい環境が県庁にはあります。ぜひそんな場所で、あなたらしいワーク・ライフ・バランスを実現してみませんか?